インバウンドニュース

桜がもたらす経済的効果、支出額が多い国・地域はどこ? 都会と地方での消費動向の違いも明らかにービザ・ジャパン

印刷用ページを表示する


世界的に有名な日本の自然美の象徴であり、訪日観光資源でもある桜。開花シーズンの訪日客の国籍や消費動向を、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社が発表した。「桜のシーズン」を3月から4月、「開花期間」を開花予想日から満開予想日の後1週間と定義し、VisaNetデータ、2024年3月~4月の日本におけるカード会員のクロスボーダー支出額・取引額などのデータを分析している。

それによると、開花前線の南北移動とともに、訪日観光客数と旅行支出額の増加も北上しており、外国人観光客が日本各地で桜を楽しんだ様子が伺えた。文化体験や自然志向の観光が人気の京都、奈良、石川、山梨、三重などの県では、満開日近くのピーク期間で週間訪日観光客数が2倍に増加。ビジネスや観光の主要ハブである大阪や東京では、シーズン中に同客数が60〜70%増加したことがわかった。

訪日観光客のシーズン中の支出額をみると、シンガポール、インドネシア、香港からの旅行者の出費が最も多い。またドイツ、イギリス、フランスなど、ヨーロッパ方面からの長距離旅行者の支出も大幅に増加、全体の支出は約95〜110%増加という結果になった。アジア方面からの旅行者数も急増しており、特にタイとフィリピンからの訪日客が増えている。

タッチ決済の利用率をみると、滞在期間中の使用率は平均で14%の上昇が見られた。また、滞在期間が長いほどタッチ決済利用率が増えたこともわかった。アメリカ、タイ、カナダ、フランスなど、タッチ決済に馴染みのある地域からの観光客は訪日初日から使用しており、利用率上昇に貢献している。桜のシーズンはタッチ決済率が高くなることから、レジ処理の簡素化などを導入し顧客体験を向上させれば、経済的成長を大いに促す可能性があると分析している。実際、2023年と2024年の同シーズンを比較するとタッチ決済対応店は決済金額が53%、決済件数が58%増加しており、経済効果が見てとれる。

データでは、欧米旅行者は予算の20〜36%を高級宿泊施設に使い、滞在期間は東南アジア旅行者の約2倍と没入型の旅行スタイルが伺える。一方、東南アジア客はショッピングに関心があり、旅の最終日には支出の60%を買い物に費やしている。また都市部への旅行者は、消費の半分以上をショッピングと食体験に費やしている。これに反し、他地域への訪問者は予算の20%以上を宿泊に使っており、都会と田舎が提供する旅行体験の違いにより、消費パターンが異なることが明らかになった。



▼桜の季節、訪日客数も伸びています
【訪日外国人数】2024年3月訪日客数308万1600人、単月で300万人突破は初。桜とイースター休暇で伸びる 

関連インバウンドニュース