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訪日客の鉄道利用動向、台湾と米国旅行者の交通手段や周遊ルートの違いが明らかに ーナビタイムジャパン調査

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訪日外国人観光客の鉄道利用パターンを把握し、観光関係者等がサービスや施策に反映できる「鉄道利用動態分析」のデータ提供を、株式会社ナビタイムジャパンが開始した。「Japan travel by NAVITIME」のインバウンドGPSデータの位置情報や移動速度、移動距離などの情報に鉄道線路の形状データを加え、鉄道での移動を判定することで、利用路線・発着駅を特定している。

今回、データ提供に伴い、訪日外国人観光客の2023年度の鉄道利用状況の事例を紹介。全期間における利用実績を駅区間単位で表示しているが、ゴールデンルートの東京〜京都・大阪間の東海道新幹線の往来が多いことがわかった。

なお、国籍・地域別では、台湾とアメリカの鉄道利用状況を比較している。台湾は、全国籍・地域よりも東海道新幹線の利用率が低いこと、そして関西国際空港〜大阪〜京都、成田国際空港〜東京〜軽井沢間といった狭いエリアでの周遊が多いことが判明した。アメリカは、東海道新幹線と山陽新幹線の利用比率が高く、東京〜京都間といった広域周遊が顕著だった。

▶2023年度の鉄道利用実績 国籍・地域別(台湾)

▶2023年度の鉄道利用実績 国籍・地域別(アメリカ)


また駅利用者の鉄道利用区間集計の例として、伏見稲荷大社の最寄り駅、JR奈良線「稲荷駅」と京阪本線「伏見稲荷駅」での降車を分析。台湾の旅行者は稲荷駅・伏見稲荷駅の両方を利用しており、京阪本線経由で大阪からの降車が多いことがわかった。アメリカでは、稲荷駅の利用が多く、奈良からの降車もある。

▶伏見稲荷大社最寄駅の利用状況(狭域と広域)左:台湾 右:米国

「鉄道利用動態分析」では、駅利用者の滞在ヒートマップの表示も可能だ。高山駅を例としてみると、到着前6時間以上に遡った滞在エリアは、東京、名古屋、金沢、京都、大阪が多い。また、分析データからは、それらのエリアから東海道新幹線や北陸新幹線を経由し、降車した後は高山市観光、白川郷、上高地を周遊していることもわかった。

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