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美容サロンのインバウンド調査、半数超が利用意向あり。清潔感が魅力、人気のメニューとは?

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美容関係の調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は「美容サロンにおけるインバウンド実態調査」を実施し、その結果を発表した。調査対象は2024年6~7月に東京・大阪を訪れた外国人旅行者936人と同エリアの美容サロン従事者2632人だ。

美容サロン(美容室、理容室、ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロン、アイビューティーサロン)の「利用意向あり」と答えた訪日客は50.2%と約半数にのぼった。「日本で行ってみたい美容サロンは」(複数回答)の質問では「マッサージ・リラクゼーション施設」の回答が最多で、37.7%だった。

「日本の美容サロンの魅力は」との質問への回答は「清潔感・衛生的」がトップで42.1%に。次点は「日本ならではのデザイン・スタイルに仕上がる」で40.6%、3位が「施術が上手・丁寧」31.7%だった。

利用経験もしくは利用意向がある475人に対し、「1回あたりで支払ってもよい金額」を聞くと、平均額は「1万4033円」で「5000〜1万円未満」が最多の32.2%、次に「1万〜2万円未満」(25.3%)、「2000〜5000円未満」(21.1%)と続いた。「3万〜5万円以上」も8.6%で、高額の支払い傾向も一定数あることがわかった。また美容サロン従事者に「外国人旅行者に最も人気のメニューは」と問うと、一番人気は「カット」、次が「シャンプー&ブロー」となった。2位の「シャンプー&ブロー」は、日本では単独で注文があるケースは少ないが、欧米などではよく利用されているメニューとなっている。なお、3番目は「カラー」だった。

 

     

 

 

日本の美容サロンが訪日客対応で感じる課題

「外国人旅行者とのコミュニケーション方法」を聞くと、一番多かった回答が「身振り手振り」(56.5%)で、次に「スマホなどの翻訳機能を使用」(43.7%)、「どの国の人でも英語で対応」(41.8%)と続く。写真・画像の共有や翻訳機能の使用をする人も3〜4割と、デジタルツールの活用が増えている。

「外国人旅行者対応における困り事は」に当てはまるものを全て回答してもらうと、コミュニケーションの課題が多く、「こちらの言いたいことが伝わらない」が37.2%、「お客様のおっしゃることが分からない」が36.5%と多かった。

「海外のお客様来店時の印象的なエピソードは」(自由回答)の質問には、「カットの技術に感動していた」「チップをくれた。良かったからと翌日も来店してくれた」「日本のサービスや技術は一流だと褒めてくれた」など、訪日客が来店した際に高い評価を得ていることが分かった。現在日本のホスピタリティや信頼できる美容技術に魅力を感じる訪日客の利用が、円安も相まって増加している。この機会を活かすことで、日本の美容サロンが世界的な顧客基盤を築く可能性があると考えられている。

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