インバウンドニュース
シンガポールで大人気の日本食、週1以上楽しむ20代が4割超。レストラン探しはSNSが主流に
2024.11.06
シンガポール在住者を対象にした日本食に関する調査が、GMOインターネットグループとシンガポールのマーケティング会社Vivid Creationsの共同で行われた。調査は9月12〜13日の期間に行われた。調査方法はオンラインリサーチで、シンガポールドル1万ドル(約115万円)以上の世帯収入があり、ビジネスを含む訪日経験のある20歳から69歳のシンガポール在住者368名が回答している。
2023年はシンガポールから訪日した観光客が59万1267人と過去最高を記録しており、人口(約603万人)の約10%が訪日していることになる。また、シンガポールでは日本食レストランが身近な存在となり、気軽に日本食を楽しめる環境が整っている。今回の調査では、このような環境下で暮らす人々の日本食の喫食経験や嗜好などが明らかとなった。
シンガポール在住者が日本食を食べる頻度や理由は?
「国内または日本滞在中に日本食を食べた経験があるか」という問いには、90%以上の人が「ある」と答えた。世代別にみると50歳以上が100%と最も高く、次いで30〜39歳の93.1%となった。
「シンガポールで日本食を食べる」と答えた人に頻度を聞くと、「月に1〜2回以上」と回答した人が半数以上だった。また、「週1回以上」としたのは約3人に1人で、特に20〜29歳の40%以上が「週に1回以上」と答え、他の世代と比べて高い頻度で日本食を楽しんでいることがわかった。
「シンガポール国内で日本食を食べる理由」については、45%が「日本食が好きだから」とし、次いで「家族や友人が好むため」で34.2%という結果になった。「お祝いや特別な機会に適しているから」との回答も3人に1人が選択しており、日本食が特別な食事として認識されていることがわかった。
世代別に見ると、20~29歳の43.4%が「日本食レストランのサービスや接客がよいため」と回答しており、食だけでなくサービス面でも日本食レストランが高く評価されていることが明らかになった。
日本食情報源はFacebookが主流
「日本食を探す時の情報源は」という問いへの答えとして最も多かったのは「Facebook」で43.9%。特に20代から39歳の若い世代では、半数以上がFacebookを利用している。なお、「Instagram」は27.2%、「TikTok」は30.4%だった。SNS以外では現地オンラインメディアの「EatBook.sg」や人気グルメブログ「DanielFoodDiary」などが人気を集めている。
今回の調査結果から、シンガポール在住者の日本食に対する関心の高さが明らかになった。幅広い世代で9割以上の人が、シンガポール国内で日本食を食べた経験があると回答しており、日本食は高い評価を得ていることがわかる。同調査の最後では、シンガポールにはすでに多くの日本食関連サービスや商品が存在するため、シンガポールで日本食関連のビジネスを展開する上では、最新の情報を元に、他社との差別化を図ることが重要だと締めくくられている。
関連インバウンドニュース
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
2024.12.13
2024年海外消費者のトレンドを読み解く越境ECヒットランキング、トレーディングカードやアニメグッズなど趣味消費が拡大
2024.12.10
台湾ITF2024来場者へ訪日意向を調査、今後の旅行先は地方志向へ。レンタカー利用に前向きな姿勢も
2024.12.06
2024年企業向け越境ECランキング、人気は「食器」「筆記具」。2025年は「推し活グッズ」に注目
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
2024.11.20
免税制度見直しを控え、中国人旅行者の免税店での買い物動向調査。レジに並ぶ時間の限界は?
2024.11.12
越境ECの日本商品ニーズを調査、円安で平均購入単価7.6%上昇。人気アイテムはフィギュア