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2025年の旅行動向、訪日客数は2024年を超える4020万人と予測ーJTB
2025.01.15
やまとごころ編集部1981年から旅行動向を継続的に調査しているJTBが、2025年の見通しを1月9日に発表した。それによると、2025年の訪日外国人客数は、過去最高を記録した2024年からさらに伸びる見込みで、前年比108.9%の4020万人と推計している。
2024年1月~11月の訪日客数の累計数は約3338万人で、2023年同期比で149.5%、2019年同期比で113.7%となっている。2025年の伸び率はコロナ禍収束からの急な需要回復が一巡し、緩やかになる見通しだ。それでも円安など訪日旅行への追い風があり、2019年比で126.1%と予測している。なお、2024年の訪日客数は3690万人超えを見込んでおり、この勢いは衰えず、2025年も訪日客数記録更新の年となりそうだ。
国・地域別で見ると、1位から順に韓国、中国、台湾、アメリカ、香港、タイ、オーストラリアだった。そのうち、韓国、台湾、アメリカ、香港、オーストラリアの年 1 月~11月までの累計数は2019年を上回っており、2025年も近隣国・地域から順番に増加することが見込まれている。中国は回復が遅れているが、ビザ緩和措置などが講じられれば回復が早いと見られる。
増加する訪日客に期待と不安の声
なお、2024年11月29〜30日の期間、「2025年1月1日〜12月31日に実施する旅行」について、全国の男女15〜79歳、3095人対してインターネット上で調査を行った。調査対象者に、訪日外国人観光客に対する気持ちを聞いたところ「日本経済の活性化に繋がる(34.2%)」を筆頭に、「地方経済の活性化に繋がる(23.2%)」「観光地に賑わいが出る(17.8%)」など肯定的な意見が見受けられた。
一方、懸念する側としては「観光地でのマナー悪化」(43.4%)、「観光資源や施設、自然へのダメージ」(31.9%)、「住人の生活への影響」(31.3%)などが挙がっている。男女とも50代以上に懸念の声が高く、若い世代ほど前向きに捉える傾向があるようだ。観光地のオーバーツーリズムは、地元住民の生活環境の悪化、国内旅行者の旅行体験の質の低下などの問題を引き起こす可能性がある。これらの影響を抑制し、訪日客と国内観光客や地域住民双方にとってより良い共存関係を築けるよう、持続可能な観光施策に注目が集まっている。
また2025年の主なイベントとしては、「2025年日本国際博覧会」(大阪府)や「世界陸上競技選手権大会」(東京都)、「瀬戸内国際芸術祭」(香川県、岡山県)、沖縄の大型テーマパーク「ジャングリア」開業などが予定されている。国際的な大規模イベントもあり、訪日客増加に貢献すると見られる。
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