インバウンドニュース
Trip.com 2025年ランキング、日本の観光地が上位独占、春・紅葉に強み
2025.04.18
やまとごころ編集部世界220以上の国と地域を対象に、120万軒以上のホテルや600社超の航空会社のネットワークを提供するグローバルなオンライン旅行サービスプラットフォームであるTrip.comは、「2025 Trip.BEST Global 100」のランキングを発表した。
本ランキングは、ホテル、観光スポット、ナイトライフ、行き先、レストランという5つの大カテゴリにおいて、それぞれのテーマ別に数十種類のランキングで構成されている。ユーザーレビューや検索・予約データなどをAIが分析し、さらに専門家の視点を加えて選定されており、旅行者の選択をサポートすることを目的としている。
「春旅」「水遊び」「紅葉」など新カテゴリが登場、日本勢がトップを独占
2025年版では、新たに「春旅におすすめ」「水遊び」「紅葉の名所」というテーマ別ランキングが観光スポット部門に追加された。中でも「春旅におすすめ」では、日本の上野恩賜公園、新宿御苑、大阪城公園が1〜3位を独占。また「紅葉の名所」でも、嵐山、清水寺、東福寺といった京都の定番スポットが上位を占めるなど、日本の四季の魅力が世界の旅行者に高く評価されていることが示された。
これらの結果は、日本の自然美や都市型観光のバランスが海外旅行者に支持されている現状を物語っている。とりわけ春と秋の旅行シーズンにおける訪日需要の高さを裏付ける結果といえる。
世界的テーマパーク人気も健在、アジア・北米が主戦場に
観光スポットの総合ランキングでは、アジアと北米の有名テーマパークがトップ10のうち6つを占め、依然としてテーマパーク人気が世界的トレンドであることが明らかになった。ファミリー層やスリルを求める旅行者にとって、テーマパークは旅先の魅力的な選択肢となっている。
ラグジュアリーホテル分野でも日本が存在感、「アマン東京」が4位に
ホテル部門では、「アマン東京」がラグジュアリーホテルランキングで4位にランクイン。フランスの「オテル・ドゥ・クリヨン」や「ル・ブリストル・パリ」、シンガポールの「ラッフルズ」など世界の名門ホテルと並び、日本のホスピタリティとデザイン性が高評価を得ていることを示している。
また、ファミリーホテル部門でも「東京ディズニーランドホテル」が上位にランクインしており、幅広い世代に対応する日本の宿泊施設の強みが浮き彫りとなった。
レストラン部門では「鮨さいとう」がランクイン、旅の目的に“食”が躍進
レストランランキングでは、「高級」「現地の味」「眺めが良い」の3カテゴリが設けられ、食を旅の主役とする傾向が際立った。特に高級レストラン部門では、東京の「鮨さいとう」がランクイン。パリやロンドン、ニューヨークの名店と肩を並べ、アジアの美食シーンの存在感を世界に示した。
旅行者のグルメ志向が高まる中で、日本の“食”のポテンシャルは、訪日インバウンドの競争力を押し上げる重要な要素となっている。
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