大阪市魅力発信事業
インバウンド富裕層の旅行予算は100万円超、大阪を優雅に味わうサービス、ラグジュアリー層向けに続々登場。
2020.03.10
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日本政府観光局(JNTO)は、訪日における富裕層について、旅行先で1人当たり100万円以上使う層と位置づけている。特に欧米豪5カ国からの訪日富裕層は1人1回当たり137万円を支出すると言われ、全体平均の約9倍の額に当たる。最近では、衣食住すべてにおいて豪華なものを求める従来型の富裕層だけでなく、自分にとって優先度が高いものに重点的に投資する新しいタイプの富裕層も増えている。新タイプの富裕層は、特に現地の文化やそこでしか味わえない特別な体験を求める傾向が強い。
LCCの就航便も多く、リーズナブルな旅を楽しめることが大阪の魅力と捉えられがちだが、大阪にも富裕層をターゲットとしたサービスは続々と登場している。今回は大阪で富裕層向けサービスを展開する4つの企業を紹介する。
大阪の水辺をラグジュアリーな船で優雅にクルーズ
市内を流れる運河を船で移動する水上タクシーとクルーズツアーのサービスを展開するのは、ダゼロ株式会社。同社が使用するのはベネチアで実際に使われていた小型クルーズ船。船内はゆったりと寛げるラグジュアリーな空間で飲物や軽食も楽しめる。特に水上タクシーは、渋滞回避の手段として利用でき、浴衣や着物を着てみたい外国人観光客にとっても、船での移動は楽なのでおすすめだという。春には水辺からお花見ができる桜クルーズやライトアップされた大阪を巡るナイトクルーズなど、一味違った体験ができる。
水陸両用セスナ機と水上タクシーのコラボで、富裕層が満足するサービスを
同社は、旅行会社や自治体との連携で、大阪湾の工業団地夜景を観るクルーズの実現を通じてナイトタイムエコノミーの活性化も考えているという。大阪港に到着した海外からの豪華客船を海上から堪能するクルーズや、着物などでドレスアップしたまま船に乗り道頓堀のグリコ看板前で記念撮影できるプランなど地元ならではのクルーズ企画を練っている。
また訪日客向けに検討しているのは、香港、シンガポール、フィリピン、台湾、ベトナムをターゲットとしたブライダルクルーズやフォトウェディングプランだ。ホテルやレストラン、ウエディングドレスメーカーとの提携を通じて実現が可能。また、水路と空路のコラボで大阪市内、旧堺港を水上タクシーがカバー、淡路島や瀬戸内海まで水陸両用セスナ機がカバーした水路×空路による移動サービスなど、日本に来る富裕層をも満足させるサービスを目指している。
企業情報
ダゼロ株式会社(http://www.watertaxiosaka.jp)
商品、サービス概要:小型クルーズ船(体験コンテンツ)
職人の手作りによる世界に1本だけのペン
屋久杉や黒檀、カリンなど希少な銘木を材料に、「挽物(ひきもの)」という伝統的な技を用いてオリジナルの木製万年筆やボールペンを製造するのは、平井木工挽物所だ。挽物とは、細長い木材をろくろで回転させ、そこに刃物を当てて削る技術のことで、木目を生かしながら、一本ずつ丁寧に削って仕上げる。一見するとペンの形は同じだが、木目が作り出す表情はすべて異なるため、世界に1本だけのペンが出来上がる。
欧米文化にマッチする木目が美しい高級万年筆
現在は主に国内の百貨店の催事にて販売しているほか、インターネット通販で販売している。万年筆は欧米文化に浸透しているため、海外のビジネスマンや富裕層にもニーズが高い商品だ。実際にアメリカの展示会に出品した際には万年筆がとても好評だった。過去には海外の王族が買い求めたり、インバウンド客がお土産として大量購入したケースもあったという。
大阪の伝統的なモノづくりの技から生まれた木製万年筆はメイドインジャパンのお土産、世界に一つだけという特別感のあるお土産を求める外国の富裕層にぴったりの商品といえる。
企業情報
平井木工挽物所(http://hirai-woodturner.com/)
商品、サービス概要:木製万年筆・ボールペン
子どもは日本文化体験、大人は上質な旅を楽しむ
0-12歳までの訪日外国人旅行者の子どもを預かる託児サービスを大阪で展開するのは株式会社チャチャモ。特徴は単に預けるだけでなく、その間、子どもたちが和菓子作りや折紙、着物や茶の湯体験など日本文化体験ができること。英語、中国語、スペイン語対応のスタッフが常駐している。特に2~3歳の小さい子どもを連れて観光するのは大変、移動にも時間がかかる。子どもを預けられれば、その間、大人はゆっくりと観光やナイトライフを楽しむことができる。現状では、世界各地の3歳から11歳までの子どもの利用が一番多いという。
託児サービスがあれば、安心して滞在を楽しめる
欧米では旅行先での託児サービス利用が浸透しているが、アジアや日本ではまだまだ少ないのが現状だ。アジアの文化的に「親が子どもを預けて旅行」ということに後ろめたさを感じる人が多いが、その国ならではの文化体験を通した学びの場を提供することで、アジア圏のインバウンド客にも託児サービスを取り入れやすくしている。
大阪・関西万博を見据え、MICEなどの開催時に出張託児サービスの展開も視野に入れている。具体的には女性の参加が多い医者や看護師の会議で、会場のすぐ近くに部屋を確保し、畳を敷いて日本文化を体験しながら託児するプラン。滞在日数が長く、観光消費額も多いMICE目的のインバウンド客を取り込むことができれば、大阪市内のみならず全国的な展開も見込めるという。
企業情報
株式会社チャチャモ(https://www.chachamo.com)
商品、サービス概要:託児サービス・日本文化体験
医療ツーリズムの滞在をトータルでサポート
外国人の人材紹介事業と医療ツーリズムを二本の柱として展開するのが、アットジャパンプランニングだ。外国人材紹介事業は、ベトナム、中国から優秀な人材を集め、来日前からの日本語教育、ビザの申請、銀行口座の開設、住居の手配などトータルでサポート。これまでは製造業のエンジニアを中心に対応していたが、昨年からは宿泊や飲食、介護の分野にも力を入れている。
もう一つの柱である医療ツーリズムは、健康への意識が高い富裕層で人気が高い。日本の先進的医療は世界でも知られているが、その中でも大阪は中之島に最先端の「未来医療国際拠点」の形成を目指し、注目されている。
今後はベトナムの富裕層もターゲットに
現在は中国からの富裕層をメインに、病院の予約や医療通訳の手配、診断書の翻訳、滞在時のサポートなど一連のサービスを提供。受け入れる病院側においては、言葉の壁や支払面において不安要素を抱えているケースがあるため、それらの課題を解消すべく、現在、大阪市内の複数の病院と提携に向けて話合いを進めている。
2025年の大阪・関西万博でも「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマとなっており、日本の医療やライフサイエンスに対する注目はさらに高まっていくと予想される。中国の富裕層をメインターゲットに、今後は急成長しつつあるベトナムの富裕層も視野に入れている。既に中国とベトナムの複数の旅行会社とコンタクトしているが、万博開催までにより多くの旅行会社や病院とパートナーシップを広げたいとしている。
企業情報
アットジャパンプランニング株式会社(http://atjapanplanning.com)
商品、サービス概要:医療ツーリズムと外国人人材紹介事業
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