データインバウンド
【外国人宿泊者数】2018年9月インバウンド宿泊者数633万人泊。岐阜など北信越エリアが人気、国籍別伸び率3カ月連続でイタリアがトップ
2018.12.04
刈部 けい子観光庁が発表した2018年9月の宿泊旅行統計調査結果によると、全体の延べ宿泊者数は4216万人泊で、前年同月比4.8%の増加となった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比1.1%減の3583万人泊だったが、外国人延べ宿泊者数は、前年同月比6.6%増の633万人泊で、9月としては調査開始以来の最高値を記録した。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は15.0%だった。
外国人宿泊者の伸びを三大都市圏と地方部の前年同月比で見ると、三大都市圏で6.9%増、地方部は6.2%増で、わずかながら三大都市圏の伸びが地方部を上回った。
都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が2位以下を大きく引き離して1位、ついで大阪府、沖縄県、京都府、北海道と続く。
都道府県別の伸び率トップは岐阜県で、前年同月比63.7%増の8万1780人。2位は新潟県で62.1%増の3万2400人、以下石川県、青森県、福井県が入った。
都道府県別の国籍(出身地)別宿泊客数では、東北、関東、中部、近畿の各地方では中国、台湾のどちらかが1位だった。中国・四国では、広島県で欧州、アメリカ、オーストラリアがトップ3を占め、山口県と鳥取県は韓国、徳島県と高知県は香港、島根県、岡山県、香川県、愛媛県は台湾がそれぞれ1位とばらけた。また、九州では鹿児島県を除く6県で韓国が1位だった。
9月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位が中国、以下台湾、韓国、アメリカ、香港となり、この上位5カ国・地域で全体の68.4%を占めた。
伸び率1位は7月から3カ月連続でイタリアとなり、51.4%増の7万3120人だった。2位には2カ月連続でフランスが31.8%増(7万4910人)で入った。
国籍別の都道府県毎の宿泊者数構成比では、20市場とも東京都に宿泊した人が最も多かったが、韓国、中国、台湾、香港、タイ、ベトナムのアジア6市場では東京都の割合が20~30%程度(他14市場では東京都が40~50%を占めている)で、地方での滞在も少なくなかった。
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