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世界の入国規制状況は? 規制なし7月1日で55カ国・地域、アジア太平洋は6%が今も厳格な規制

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UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)のウェブサイトには2021年4月から、両者が共同で開発したデスティネーション・トラッカーが公開されている。世界各国・地域の入国規制の有無がひと目でわかるので、政府機関にとっても旅行者にとっても役立つものだ。

最新(7月1日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは55カ国・地域となった。前回の記事では、6月10日の時点で49カ国・地域だったので、3週間で6つ増えたことになる。

6カ国・地域の内訳は以下の通り

欧州   3:エストニア、ジョージア、ウズベキスタン
中東   1:エジプト
アフリカ 1:ベナン
北中南米 1: アメリカ領ヴァージン諸島

なお、上記でも分かる通り、このデータでは、日本では中央アジアとされるウズベキスタン、キルギス、カザフスタンは欧州に分類されている。ウズベキスタンは6月10日にすべての入国者に対するコロナ関連の各種検疫措置の撤廃を発表した。これで中央アジアでも経済規模の大きいウズベキスタンとカザフスタンで移動が自由となり、人流の活発化が予想される。 

中東で5カ国目の規制撤廃国となったエジプトは、6月16日に撤廃を発表。コロナ前には海外から1300万人を超える観光客が訪れ、観光収入もGDPの1割強を占めるほどだったため、観光回復に期待がかかる。

また、7月1日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが25%、なんらかの規制ありが71%となっている。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、規制なしが65%に上る。一方、アフリカとアジア太平洋ではなんらかの規制ありがいまだ9割を超え、アジア太平洋では6%が今も厳格な規制となっている。

 

 

 

【入国規制なしの55カ国・地域一覧 7月1時点】
欧州 35:アルバニア、オーストリア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、ウズベキスタン
北中南米 8:ボネール島、コスタリカ、キュラソー島、エルサルバドル、グレナダ、ジャマイカ、メキシコ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 5:バーレーン、エジプト、クウェート、オマーン、イェメン
アジア太平洋 4:アフガニスタン、モンゴル、北マリアナ諸島、ベトナム
アフリカ 3:ベナン、コンゴ、ガボン

 

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