データインバウンド
世界の入国規制状況は? 9/2時点で規制なし81カ国・地域。アルゼンチンなど中南米で撤廃進む
2022.09.06
やまとごころ編集部UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。
最新(9月2日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは81カ国・地域となった。前回8月12日の時点では72カ国・地域だったので、3週間で9カ国・地域(追加10、規制再開1)が増えたことになる。
新規規制撤廃の10カ国・地域の内訳は以下の通り
北中南米 6: アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、ケイマン諸島、ドミニカ、グアテマラ、セントクリストファー・ネービス
アジア太平洋 2:フランス領ポリネシア、グアム
-1:モンゴル(8/18時点で部分的規制に変更)
アフリカ 2:マダガスカル、ナミビア
今回目立ったのは、北中南米で規制撤廃した国・地域が一気に6つの増えたことだ。たとえばアルゼンチンは8月26日に、これまで入国の際に求めていたオンライン宣誓供述の義務を廃止。これにより、新型コロナウイルス感染症に伴う入国規制はすべて撤廃された。
また、9月2日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが36%で8月11日から4ポイントアップ、なんらかの規制ありが57%となっている。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、規制なしが80%に上る。一方、アフリカとアジアではなんらかの規制ありがいまだ8割を超え、アジア太平洋では6%が今も厳格な規制となっている。
【入国規制なしの81カ国・地域一覧 9月2日時点】
欧州 43:アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、マルタ、モナコ、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、ウズベキスタン
北中南米 19:アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、ベリーズ、ボネール島、英領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、コスタリカ、キュラソー島、ドミニカ、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ジャマイカ、メキシコ、セントクリストファー・ネービス、トリニダード・トバゴ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 5:バーレーン、エジプト、クウェート、オマーン、イェメン
アジア太平洋 7:アフガニスタン、オーストラリア、フランス領ポリネシア、グアム、マレーシア、ニュー・カレドニア、ベトナム
アフリカ 7:ベナン、コンゴ、ガボン、マダガスカル、ナミビア、レユニオン、スーダン
最新のデータインバウンド
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)
-
デジタルノマドビザで旅先に変化 検索動向が示す渡航トレンド (2025.06.24)
-
2025年5月の訪日客数、閑散期でも360万人超え。韓国累計400万人突破 (2025.06.19)