データインバウンド
過去1年で世界一利用が多い航空路線ランキング、1位は意外なあの路線。日本の実績は?
2023.02.27
やまとごころ編集部韓国のハワイとも呼ばれる済州島(チェジュ島)は、コロナ禍で海外へ行けない韓国人が殺到したことで大きく話題になった。その影響か、航空業界のデータ分析を提供するCirium(シリウム)が発表した、この1年間に世界で最も利用の多かった航空路線は「ソウル/金浦-済州」だったことがわかった。
(図版出典:Cirium)
済州島人気はソウルからの国内観光客が牽引
下の表にあるように、トップの「ソウル/金浦-済州」路線はフライト本数でも座席数でも2位以下を大きく離している。Ciriumはこのレポートで、東アジア以外では、パリ、ドバイ、マイアミ、バリといった人気観光地と比べて国際的な知名度は高くない済州島だが、ソウルから飛んでくる国内の観光客の増加に伴い、極めて利用者の多い航空路線になっていると説明した。
韓国のメディアによると、コロナ禍で国際線が飛ばない状況で、済州空港にある国際線の航空機を臨時に国内線に使用したため、国内線の便数が増加したとのことだ。
▶︎2都市間の航空路線上位市場(2022年2月~2023年1月までの12カ月間)
フライト本数のトップ7
座席数のトップ7
また、ベトナム(ホーチミン-ハノイ)、日本(羽田-福岡、羽田-札幌)、オーストラリア(シドニー-メルボルン)、インドネシア(ジャカルタ-バリ)、インド(デリー-ムンバイ)、サウジアラビア(リヤド-ジッダ)などの国内路線も同様に主要な航空市場となっている。日本の路線は、フライト本数で羽田-福岡が5位、羽田-札幌が6位に入り、座席数で羽田-札幌が3位、羽田-福岡が4位に入っている。
距離ではロンドン・ヒースロー空港からの路線が上位独占
一方、距離を考慮に入れると、その順位は変わってくる。有効座席マイル(ASM:Available Seat Miles=総座席数×輸送距離)を測定基準にしたランキングでは、「ロンドン/ヒースロー-ニューヨーク/JFK」を筆頭に、ロンドンを起点にした路線が4位までずらりと並んだ。
ちなみに、ヒースロー空港の国際線利用者数は、2019年は8100万人で欧州随一だったが、その後2年間はコロナ禍での規制やストライキなどの影響で、欧州1位の座をパリのシャルル・ド・ゴールに譲っている。
▶︎2都市間の航空路線上位市場(2022年2月~2023年1月までの12カ月間)
有効座席マイルのトップ7
最新のデータインバウンド
【訪日外国人数】2024年10月訪日客数331万2000人 単月最高を記録、累計は過去最速で3000万人を突破 (2024.11.21)
2025年 世界の旅行トレンド「オールインクルーシブ」「グルメ重視の宿」「ロケ地巡り」など8つに注目 ーエクスペディア (2024.11.19)
2025年世界の旅行予測、伝統的な旅の価値観を壊し、自己成長を促す9つのトレンドとは? ーブッキングドットコム調査 (2024.11.15)
進化する世界の旅行者ニーズ、アドベンチャーからスロートラベルまで2025年の注目トレンド ーヒルトン調査 (2024.11.14)
持続可能な都市を評価するGDSインデックスのトップ40 2024年版が発表、伸び率の高さで熊本評価 (2024.11.11)
世界の旅行者が注目するサステナブルな旅、その意識と行動のギャップとは?ートリップドットコム調査 (2024.11.07)
米大手メディア ナショナルジオグラフィック「2025 年に行くべき世界の旅行先25選」に金沢を選出、その理由は? (2024.11.05)
【宿泊統計】2024年8月外国人延べ宿泊者数2019年比39.5%増の1324万人泊。石川県で159.4%増を記録 (2024.11.01)
世界一の美食の街・東京の星付き店 世界トップの170軒、ミシュランガイド東京2025発表。デザートレストランも新掲載 (2024.10.30)