データインバウンド
【訪日外国人数】2023年3月訪日客数181万7500人、入国再開後 最高を記録。米豪でもコロナ前超え
2023.04.20
やまとごころ編集部日本政府観光局(JNTO)が4月19日に発表した2023年3月の訪日外国人数*(推計値)は、181万7500人だった。桜シーズンの訪⽇需要の高まりやクルーズ船の運航再開等の影響もあり、2月から34万人の増加となった。前年同月比では2648.7%増、新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比で6.5割まで回復。個人旅行が再開された2022年10月以降で最高を記録した。
なお、2023年1月から3月までの累計は479万300人で、2019年比40.5%減だった。
同日発表された2023年1月の訪日客数(暫定値)は149万7472人で、そのうち130万8606人が観光客**だった。
一方、3月の日本人のアウトバウンドは2月よりも約15万人増え、69万4300人となった。2019年同月比64%減、前年同月比では882.3%増で、インバウンドと比べると回復度合いが遅れている。

クルーズ船の運航再開で欧米市場でも回復傾向
3月の訪日数を市場別にみると、1位は韓国46万6800人、台湾27万8900人、アメリカ20万3000人、香港14万4900人、タイ10万8000人だった。トップ5は香港とアメリカの順位が入れ替わったものの、2月と同じ顔ぶれだった。韓国はここ最近、毎月10万単位で増えていたが、旅行のオフシーズンに当たる3月は2月から一転、10万人減となった。
調査対象の22カ国・地域のうち、2019年同月比でプラスに転じたのは、シンガポールの20.6%、アメリカの15%、ベトナムの11.9%、中東地域の4.9%、オーストラリアの2.3%、メキシコの1%と6地域あった。クルーズ船の運航再開や日本への直行便数の復調傾向もあり、本格的な桜シーズンを迎える4月はより多くの増加が期待できそうだ。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない
**この場合の観光客とは短期滞在の入国者から商用客を引いた入国外国人で、観光目的での渡航が認められていない状況下でも、統計上は一定程度の人数が「観光客」に振り分けられカウントされている。
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