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【宿泊統計】2024年12月外国人延べ宿泊者数1541万人泊。速報年間値は1億6360万人泊で19年比41.5%増に

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観光庁が発表した12月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2023年同月比で22.9%増の1541万人泊だった。日本人延べ宿泊者数は同1.9%減の3920万人泊となり、合計した全体の延べ宿泊者数は同4.0%増の5461万人泊。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は28.2%だった。

なお、観光庁は年間値(速報値)も発表。それによると、延べ宿泊者数(全体)は2019年比9.1%増の6億5028万人泊(前年比5.3%増)だった。内訳は、日本人延べ宿泊者数が4億8668万人泊(2019年比1.3%増、前年比2.6%減)、外国人延べ宿泊者数は1億6360万人泊(2019年比41.5%増、前年比38.9%増)となった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は25.2%だった。

また、2025年1月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、前年同月比で35.1%増の1518万人泊、日本人延べ宿泊者数は同1.3%増の3486万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同9.6%増の5004万人泊となる見込だ。

 

前年比では岐阜と宮崎が好調

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が537万3170人泊(2023年同月比24.1%増)で1位。次いで大阪府(220万9920人泊、同0.2%増)、北海道(143万6410人泊、同20.7%増)、京都府(137万7250人泊、同26.5%増)、沖縄(64万7170人泊、同72.6%増)と続いた。

外国人延べ宿泊者数を2023年同月との伸び率でみると、岐阜県が118.9%増でトップ、次いで宮崎県118.6%増、鳥取県93.6%増だった。岐阜県では、飛騨地域、特に高山市で外国人宿泊客が増えている。高山市は金沢や上高地へのアクセスも便利なため、長期滞在型旅行者の拠点として人気があり、今後も訪日客数の増加が見込まれる。

三大都市圏(※1)と地方部の伸びを2023年同月比でみると、それぞれ18.5%増、32.5%増となった。

また、日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都995万4260人泊(2023年同月比7.2%増)で1位。以下、大阪府、北海道、京都府、沖縄県、千葉県の順だった。

 

シンガポールが5位にランクイン

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(240万8490人泊)、2位が韓国(173万2620人泊)、3位が台湾(156万2570人泊)、4位がアメリカ(119万5790人泊)、5位がシンガポール(88万7330人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の59.9%を占める。12月は、シンガポールが上位5カ国の常連香港を交わして5位にきている。

2023年同月比でマイナスを示す国・地域はなく、すべて上回っている。特にロシア(130.5%増)、中国(77.0%増)、スペイン(61.6%増)、イタリア(56.3%増)で好調だった。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2024年12月[第2次速報])

また、観光庁が2月14日に発表した主要旅行業者43社・グループの12月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比78.8%の2954億3126万円となった。

内訳をみると、海外旅行は同68.4%の1049億3181万円、国内旅行は同85.3%の1754億1511万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同94.8%の150億8433万円だった。海外、国内、外国人旅行のいずれも2019年同月比では下回る結果となった。

※1 )三大都市圏とは、「東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫」の8都府県を、地方部とは、三大都市圏以外の道県をいう。

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