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9都市の東京観光レップの説明&商談会が盛況!

2010.09.16

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出展:やまとごころ.jp

 

9月10日(金)午後1時からホテルニューオータニ(東京都千代田区紀尾井町4-1)で、東京都主催の海外現地事情セミナーが開催され、事前予約をした旅行会社やホテル、観光施設関連のスタッフが集まった。 初めて9都市の東京観光レップが一同に集結し、現地の事情説明をした。 さらに観光レップとともに来日した各都市の現地旅行会社約40社が、商談会を設け、活発に情報交換をした。東京を世界にプロモーションする場として、盛況のうちに同日夕方に終了した。

説明会では、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、シドニー、ロンドン、ミュンヘン、パリ、ミラノ、マドリッドのレップが、それぞれ30分づつ、現地旅行事業者のニーズや商品企画への提案などを披露。
ミュンヘンではヴァルデンベルガー広美氏が、ドイツの旅行事情について説明。休暇の取得率の高さ、旅行好きの多さ、またドイツ人が世界1位の海外旅行の出費国であることを指摘。現在は、圧倒的に日本からドイツに行く人が多いものの、逆は少ない。訪日観光のポテンシャルはまだ十分あると期待感を高めた。
ドイツ人の旅行実態について、連邦統計局からの2009年のデータによると、1回の平均に休暇日数は10日間で、夏季が多く、旅先は、国内が40%、近隣諸国が25%で、日本へはわずか1.7%にしか過ぎない。

グループ旅行では大手1社がホールセラーとして大きなシェアを持ち、他社はニッチなニーズを開拓することに取り組んでいる。ドイツは基本的に個人主義なので、スタンダードなコースを好まないため、こういったニッチなニーズは十分ありうるそうだ。

一方、パリの小泉範里子氏は、フランスにおいて、販売チャネルとしてのインターネットの伸び率が高く、オンライン専門会社の台頭など、旅行事業社の形態の変化を指摘。75%のフランス人が旅行情報をインターネットで検索、その半分がネットで予約するなど、オンライン購入の信頼度が高く、今後、ますます伸びる可能性が大きいと言及した。またフランス人気質として、ちょっとしたサービスを好む傾向があり、例えば、中小旅館は、坪庭、金魚鉢、風鈴などによって、インターネットのクチコミサイトで人気が高まる可能性をアドバイス。

 

商談会では、ブースには常時、旅行会社や宿泊施設のスタッフが商談目的で訪れ、基本的には英語でのコミュニケーションとなっていた。
今回は初めての試みだが、今後も続けていきたいと、主催者の東京都の観光部企画課の担当者は意欲をみせた。

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