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★「コト消費」推進で訪日客獲得 プリンスホテルの取り組みとは

2017.12.06

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西武グループが運営するプリンスホテルの2017年1月〜8月のインバウンド宿泊客数は、前年同期比4.7%増の約75万8,000人で、インバウンド売上(室料収入)は13.2%増。同ホテルでは、インバウンド需要を意識した様々な企画を展開し、訪日客獲得に成功している。

先月はタイの首都バンコクで、現地メディアやブロガーなど54名を招いたイベントを開催。VR(仮想現実感)ゴーグルを装着してスキーの疑似体験をしてもらうなど、冬季シーズンに合わせた日本の魅力をアピールした。

また、品川プリンスホテルでは訪日客の「夜のエンターテインメント需要」に着目し、最上階(39階)で創作西洋料理やバーを楽しめる娯楽スポット「テーブル・ナイン・トウキョウ」を今月13日にオープンする。早朝まで営業するバーではDJブースを設けるなど、外国人誘客を狙う。

さらに、「コト消費」へのニーズに目を付け、日本ならでは体験ができる企画も積極的に展開している。例えば、宿泊者の70%が外国人という「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」では、館内のレストランで使用できる日本酒3種飲み比べチケットを配布。「ザ・プリンス パークタワー東京」では、夏に縁側に腰掛けて夕涼みを体験できるカフェを設置するなど、いずれも外国人客の心を掴み、インバウンド集客に成功した。

プリンスホテルが展開するこうした取り組みは、ハード面の拡充のみならず、アイデア次第でインバウンド集客が可能だということを証明する成功例と言えるだろう。

(やまとごころ編集部)

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