世界最大のオンライン宿泊予約サイトを運営するブッキング・ドットコムは11日、楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社と業務提携をし、日本の民泊事業に本格参入することを明らかにした。

今回の提携により、楽天LIFULL STAYが今後開設する民泊サイト「Vacation STAY」（仮称）に掲載する国内の民泊施設が、ブッキング・ドットコムにも掲載される。そのため、すでにブッキング・ドットコムに掲載されている日本のホテルや旅館、ビジネスホテル、ホステルに加え、民泊施設も選択肢のひとつとして比較検討ができるようになる。

ブッキング・ドットコムは、世界70カ国でサービスを展開しており、229の国と地域、12万以上の目的地にある150万軒以上の宿泊施設を43ヶ国語で予約することができる。同社は今回の提携で、世界の人気渡航先として著しく成長する日本において、民泊施設も掲載されることで、より多くのバケーションレンタルタイプの宿泊施設を提供できるようになる。

一方、楽天LIFULL STAYは、今年７月にエクスペディア・グループのバケーションレンタル予約「HomeAway」、８月に中国の民泊大手「途家」とも提携しており、今回のブッキング・ドットコムとの提携により、さらに海外に向けて販路を拡大することになる。

来年６月の民泊新法の施行を前に、こうした動きが訪日客による民泊利用の呼び水となりそうだ。
（やまとごころ編集部）