インバウンドニュース
★日本各地で訪日外国人向け農産物PR活発化 お土産で輸出促進も
2018.04.23
農林水産省によると、訪日外国人がお土産等の買い物で食料品関連に使った金額は、3456億円(2017年)と推計されている。 海外で和食や日本の食品の人気が高まる中、同省では、外国人が手軽に日本の農産物をお土産にできるよう、道の駅や観光農園などで購入した農産物を空港へ送り、検疫済みの状態で出国時に受け渡すという事業を行ってきた。外国人が日本の農産物をお土産として持ち帰り、それらの魅力が広く海外に発信されることにより、輸出の促進や農山漁村の活性化につなげるのが狙いだ。
各企業も国産農産物のインバウンド向けPRや販売に乗り出している。
今年1月には日本航空株式会社が、茨城県つくば市で農産物直売所「みずほの村市場」を運営する株式会社農業法人みずほと、その子会社である株式会社みずほジャパンと提携し、成田空港第2ターミナルビル本館にある「BLUE SKY おみやげプラザ」で、みずほジャパンが調達した日本産果物の常設販売を始めた。訪日外国人をターゲットに、1年を通じて四季折々の果物を販売している。訪日外国人のゲートウェーとなる空港での販売により、日本産果物の認知を向上させ、果物の輸出促進に繋げたいとしている。
中部国際空港(セントレア)では、ターミナルビル3階国際線出発エリア(出国審査場通過後)で、海外へ出発する外国人観光客向けに「centrair OISHII premium selection」商品として日本の農産物を販売している。持ち帰りの際に日本での輸出検査が不要な国に入国する旅客のみ購入できる。
株式会社J&J事業創造は4月2日、埼玉県と連携し、昨今訪日外国人に人気のフルーツ狩りをPRして、地域への誘客プロモーションを支援すると発表した。自社が運営する外国人向け観光農園紹介サイト「Japan Fruits」で、埼玉県内の観光農園や観光名所を紹介するとともに、フルーツ狩りの予約を国内外から受け付けている。今後は、訪日外国人旅行者が埼玉県の観光農園で買い物したフルーツを、国内の出発空港や海外の自宅へ配送するサービスを提供するほか、また海外から日本の観光農園のフルーツをインターネットで購入できるサービスへ参画する農園を募集していく考えだ。
(やまとごころ編集部)
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