インバウンドニュース
インバウンド注目ニュースTOP5(4/1~4/7)
2017.04.10
1位
1月の延べ外国人宿泊者数8%増 東南アジアが増加をけん引
3月31日、観光庁が発表した宿泊旅行統計調査結果によると、2017年1月の延べ宿泊者数(第2次速報)は3610万泊の前年同月比で0.8%増となり、1月としては調査開始以来の最高値であった。また、外国人宿泊者数は全体の17.2%の620万泊であり、対前年同月比で8%増となった。都道府県別の外国人延べ宿泊数は、1位が東京で139万泊、大阪が2位で92万泊、北海道が3位で89万泊と続いた。国籍別では、1位の中国が全体の28.9%を占め、2位韓国、3位台湾と続き、上位5か国、地域で全体の75.5%を占めた。前年同月比の伸び率では、ベトナム、インドネシア、マレーシアが上位3位に入り、東南アジアが大幅に拡大した。
また、2月の延べ宿泊者数(第1次速報)は3575万泊の前年同月比で2.6%減、うち外国人宿泊者数は583万泊で4.5%減となった。
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2位
戻りつつあるインバウンド消費 大阪・札幌の百貨店で免税売上が復調
大阪、札幌を中心にインバウンド消費の落ち込みが戻りつつある。
札幌市内の主要3百貨店(大丸札幌店、東急札幌店、札幌今井三越)は、いずれもインバウンド部門が好調で2016年12月以降、3カ月連続で増収となった。2017年2月の免税売り上げは、いずれも対前年同月比で7%~37%増とばらつきこそ出たものの、高額品や化粧品を中心に大きく売り上げを伸ばした。
また、大阪市内の主要百貨店が発表した3月の売上高(速報)によると、昨年11月にリニューアルオープンした高島屋大阪店では、特に化粧品の免税売り上げが対前年比2.85倍と非常に好調であったほか、近鉄百貨店本店では免税売り上げが9割増、免税件数も5割増となり、勢いを保った。その他、大丸心斎橋店や阪急梅田店などでも、インバウンド消費の恩恵を受けて、対前年比でプラスの売上となった。
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3位
日本で自動車の運転が認められていない中国人の、レンタカー利用方法
中国は、国際道路交通の発達や安全を促進する目的で定められた国際条約“ジュネーブ条約“に加盟していないため、国際運転免許証が発給されず、法的には日本で自動車を運転することはできない(※香港はジュネーブ条約に加盟)。そんな中国人観光客がどのようにしてレンタカーを利用しているのか。レコードチャイナが実際に利用した人への取材を通して、中国以外の国の偽造の国際運転免許証をインターネット上で作る業者の存在を明らかにしている。料金は100元~3000元(約1700円~5万円)と幅が広いが、パスポートや運転免許証、写真などの資料を送りインターネット上で決済をすると、日本で通用する国の運転免許証とそれに対応する国際運転免許証が、早ければ約1週間で海外から届くという。
日本レンタカー協会は「ジュネーブ条約に基づいて発行された国際運転免許証であれば基本的には貸す。ただ、レンタカー業者が『問題あり』と判断した場合は貸さないこともある」とコメントしている。
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4位
JNTO 東南アジア・欧米市場強化に向けて、インド・イタリア・スペインに海外事務所開設
日本政府観光局(JNTO)は、3月30日、インド・デリー、イタリア・ローマ、スペイン・マドリードに海外事務所を開設した。2016年の訪日外国人観光客数は、インドが12万3千人(対前年比19.3%増)、イタリア11万9千人(同15.6%増)、スペイン9万2千人(同19%増)で、いずれの市場でも過去最高を記録しており、2020年の訪日外国人旅行者数4000万人という目標に向け、各市場で現地目線の訪日プロモーションを強化する考えだ。
デリー事務所では、インド市場向けの観光情報ウェブサイトを構築するほか、ボリウッド映画(ムンバイの旧名「ボンベイ」とハリウッド映画をもじって“ボ“リウッドと呼ぶ、インドの映画産業全般の呼称)を活用した訪日プロモーションなど、欧州市場では、欧州キャンペーンを行うほか、旅行博への出展などを行う。このほか、マドリード事務所では、航空会社との共同広告を実施予定とのこと。
JNTOは、昨年12月にはロシア・モスクワで、今年2月はベトナム・ハノイ、3月はマレーシア・クアラルンプールで、それぞれ海外事務所を開設しており、海外事務所は計20か所にのぼる。今後は、フィリピンのマニラにも海外事務所を開設する予定で、東南アジアと欧米市場からの訪日客増加に注力していく考えだ。
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5位
日本人の日常が外国人にとっては魅力的な非日常に
銭湯をフックに町全体で外国人対応が加速
大阪の中心地梅田から阪急電車に揺られて10分。下町情緒漂う淡路駅近くの淡路本町商店街のアーケードを抜けたところに位置する簡易宿泊所「ゲストハウス木雲(モクモク)」は、銭湯入り放題を売りに、外国人観光客の間で人気を呼んでいる。ゲストハウスは、2016年4月に築60年以上の木造長屋を改造してオープン。宿泊客は、すぐ隣にある銭湯「昭和湯」に無料で入ることができるため、ゲストハウスを運営するまちづくりコンサルタントの森川さんは宿泊する外国人に銭湯を勧め、同時に入浴のマナーも伝えてきた。銭湯を体験した外国人の反応は興味深く、電気風呂の刺激に“クレイジー“と驚く姿や、風呂上がりの梅ジュースに魅せられる姿、泡がはじける湯船に“とろけそうだ“とくつろぐ姿など、日本の銭湯文化を満喫しているようだ。
日本人の日常を、魅力的な非日常として楽しむ外国人観光客の姿を見るにつれて、もっと日本の日常を楽しんでほしいと、森川さんは商店街や周辺の地図を日本語と英語の2言語で作成した。また、英語用メニューを作成する店、外国人向けのたこ焼きづくり体験会を開催する店など、近隣の店舗が様々な取り組みをはじめ、外国人観光客をきっかけに、街が活発化している。
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