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★世界中で広がる民泊、出張利用にも積極的

2017.09.20

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訪日外国人観光客の民泊利用が増えているが、世界では、ビジネス客も出張の際に積極的に民泊を利用している。

2015年7月に始まった法人向けの出張支援プログラム「Airbnb法人プログラム(Airbnb for business)」は現在、世界で約25万社が利用しており、Airbnb全体に占める出張利用者の比率は15%にあたる。

社員自らが直接予約をできるのはもちろん、管理側が出張日程表や出張経費を閲覧したり、費用を一括請求したりするなどの便利な機能が提供されているため、業務効率向上にもつながるという点で利用者が増えているようだ。

Airbnbによると、2017年第2四半期(7~9月)のビジネス出張での利用額は対前年比33%増。特にアジア太平洋(APAC)地域における出張利用が急速に伸びており、世界平均の4.3倍を上回る前年比5倍のペースで成長しているという。

APAC地域では最近、カルチュア・コンビニエンス・クラブや現代自動車(韓国)などがAirbnb法人プログラムに参加、約5万3000社が利用している。

 観光客同様に、自分のライフスタイルに合った宿泊施設を求めるビジネス客も増えていると、Airbnbのグローバルビジネストラベルの責任者は指摘する。アジアのビジネス利用者は、出張の際、週末を含めたスケジュールを立てるようになり、出張日数が4泊から6泊に増えているという。

日本におけるAirbnbの物件数は5万2000件まで増えたが、出張利用はまだそれほど一般的ではない。Airbnbとしては、海外、国内問わず出張でも利用者を増やしていきたいというが、2020年に向けどのような展開を見せるのだろうか。

(やまとごころ編集部)

 

 

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