インバウンドニュース
訪日客が訪れる観光スポットのバリアフリー対応、観光庁がサポート。オリパラ見据え、すべての人が快適に過ごせる環境へ
2019.07.03
観光庁は、高齢者、障害者を含む訪日外国人旅行者がバリアフリーで旅行できる環境を整備するため、「観光スポットの段差の解消」に焦点を当てた補助金交付申請の受付を開始した。訪日客の多い代表的な観光地においてのエレベーターやスロープの設置に伴う通路や階段などの新設、移設や改築などが対象となる。解体工事や機器の購入の経費、設計や工事管理などにかかる事務費も補助対象だ。補助率は、補助対象経費の3分の1以内。応募期間は10月31日まで。
この整備事業は「観光ビジョン実現プログラム2019」における訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業に追加され、地方での消費拡大に向けたインバウンド対応支援事業の一部となった。補助対象者は、地方公共団体や民間事業者及び協議会など。広い地域で万人が快適に旅行できるよう、東京オリンピック・パラリンピックも見据えたユニバーサルデザインを推進する。
本事業での補助対象となる「観光スポット」定義は以下の2点で、どちらも満たすことが条件だ。
1)訪日外国人旅行者の来訪が特に多い、又はその見込みのあるものとして観光庁が指定する市区町村に係る観光地における代表的な観光スポットであること。
2)地形その他の自然的条件及び訪日外国人旅行者の評価、入込客数その他の社会的条件並びに周辺に所在する旅客施設その他の施設の利用の状況及び移動等円滑化の状況を勘案して、当該観光スポットにおいて段差の解消を優先的に実施する必要性が特に高いと認められるものであること。
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(やまとごころ編集部)
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