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ブッキング・ドットコムが2020年の旅行トレンド予想を発表、オーバーツーリズム回避から生まれた「穴場旅」が急上昇へ
2019.10.21
宿泊予約サイトの日本法人ブッキング・ドットコム・ジャパンが、市場調査と口コミを元に、2020年の旅行トレンド予測を発表した。来年は、環境保護とオーバーツーリズムの回避を図る「穴場旅」が人気を博すと予測している。
調査によると、世界の旅行者の半分以上がオーバーツーリズムの弊害を意識し「緩和に貢献したい」と答えている。似通った近隣のエリアを訪問する旅行が考えられ、例えば京都の代わりに奈良を訪れるなどの方法が挙げられる。60%の旅行者は「現地のコミュニティに好影響を与える観光手段を勧めてくれるサービスがあれば、利用したい」としており、そういったアプリやウェブサイトへのニーズが高まっている。旅行者の好みから、知名度が低めで代替になる旅行先を検索し、提案する機能に注目が集まりそうだ。
また2020年は59%に及ぶ旅行者が、未知の体験を提示してくれるテクノロジー搭載のツールを利用したいと答えている。たやすく世界旅行でき、選択が無限になった時代に、満足できる体験を自ら計画するのは煩雑だと感じている人が多い。このため、人工知能(AI)などを駆使し、天気などの環境要因、旅行履歴などから、ユーザーの好みの旅行先や宿を効率的に勧めるアプリなどが数多く登場する、と予想している。
多くのことをこなして経験値をあげるスタイルから、ゆったりとした時間を過ごす旅もトレンドになるとしている。「環境への影響削減のため、少し時間がかかる移動手段を検討する」と答えた旅行者は48%に上り、61%は「旅の過程を楽しむために長い経路を選びたい」としている。 54%は「好みの体験ができる場所や名所が固まっている旅行先へ長期間出かけたい」と述べており、そういった地域の人気が出そうだ。その例として、ユーザーはウルグアイのモンテビデオ、ブラジルのイーリャベーラ、沖縄の那覇を挙げている。
旅先で確実に美食を味わうための事前調査、レストラン予約も旅行計画の中心になるということだ。またペット同伴の旅や、祖父母と孫の旅行、退職後の長期旅行も人気を得るとしている。
(やまとごころ編集部)
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