インバウンドニュース
鹿児島の庭園「仙巌園」が、ワールドトラベルマーケット世界Best Attraction Awardで銀賞受賞
2019.11.14
毎年ロンドンで開かれる欧州最大級の旅行の祭典ワールドトラベルマーケット(WTM) が主催する「International Travel & Tourism Awards(インターナショナルトラベル&ツーリズムアワード)」において、鹿児島市の仙巌園・尚古集成館・薩摩切子工場が「Best Attraction(ベストアトラクション)」部門の銀賞を受賞した。仙巌園は1658年に築かれた島津家別邸で、2015年に世界文化遺産の構成資産として登録されている。園内からは桜島の雄大な景色が望めることでも知られており、ワーナーブラザーズなどの世界的な企業を抑えて賞を勝ち取った。
1980年から始まったWTMには、毎年、世界中から多くの旅行・観光関連のビジネス関係者が集う。今では186カ国から約5000のブースが出展、5万1000人を超える参加者が活発な直接商談を行うなど、良質なコンテンツと業界のコミュニティ作りでビジネスチャンスを創造している。
アワードでは、世界の観光地を「食の目的地」「贅沢な旅の目的地」「冒険旅行」など、15のカテゴリーに分けて選考。その中でも特に優れた観光地は、500人を超えるシニアクラスの旅行専門家たちが集まった授賞式で賞を授与される。「ベストアトラクション」は、日常では体験できない特別な空間や体験を観光客に提供する施設という基準で選ばれており、仙巌園は「莫大な資金投資により、12エーカーの広大な敷地にあるレストランやショップ、遊歩道などをインバウンドも意識しながら見事にリニューアル。閉園せずに1年以内で整備計画を完了、セルフガイドツアーの導入により、御殿への訪問者数が385%と急上昇したことも評価に値する」との理由により、今回の受賞となった。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
トリップアドバイザーが「口コミで人気!日本の美術館・博物館ランキング2019」を発表、10施設が初登場。1位はポーラ美術館、2位は18位から急上昇の鹿児島の美術館
鹿児島、宮崎へのインバウンド客の意向調査 訪日3回以上のリピーターが7割
関連インバウンドニュース
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与
2024.06.25
キャンピングカーが訪日客にブーム、2024年は前年比190%と予測。都道府県別ランキングで一番人気は?
2024.06.20
台湾・香港人の8割強が、日本で動物を見れる場所へ行きたいと回答、6割以上が見たいと選んだ動物は?「キツネ」
2024.06.18
オーバーツーリズム対策で富士山五合目ゲート設置、登山者1人2000円徴収
2024.06.18
2024年日本への好感度を持つ国・地域ランキング、1位は「好き」以上が100%のインドネシア、フィリピン
2024.06.05
1000円追加でカーボンオフセットと地域貢献、箱根一周エシカル旅行プラン、小田急電鉄が発売
2024.05.28
桜がもたらす経済的効果、支出額が多い国・地域はどこ? 都会と地方での消費動向の違いも明らかにービザ・ジャパン
2024.05.21
欧米豪、富裕層の西日本・九州への誘致目指し、広域連携「西のゴールデンルート」アライアンス設立