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新型コロナウイルスの世界的流行を受けWHOがパンデミックを宣言、東京オリパラ開催判断に影響か?

2020.03.16

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世界保健機構(WHO)のテドロス・アダムノ事務局長は11日、スイスのジュネーブ本部で開いた記者会見で「新型コロナウイルスはパンデミックとみなすことができる」と述べ、世界的な大流行になっているとの認識を示した。WHOがパンデミックを宣言するのは、2009年の新型インフルエンザ以来となる。

今年1月時点では、WHOは新型コロナウイルスについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と表現し、慎重に推移を見てきたが、中国以外の欧州や米国でも感染が拡大しているのを受けて、パンデミックという表現に踏み切った。国際社会に対して、強い危機感を持って対策を強化するよう呼び掛けた。

WHO会見後の12日には、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が、ドイツ公共放送ARDのインタビューを受けた際、「WHOが新型コロナウイルスの影響で東京五輪中止や延期を助言したらどうするか」との問いに、「WHOの助言に従う」と発言した。ただ、WHOとしては開催するかどうかの判断はあくまで「主催者の責任」であり、WHOが行うのは技術的な助言だとの見解を示している。テドロス事務総長は、「日本は感染拡大阻止のため、すべての可能な措置を取っている」と評価。日本政府としてもWHOやIOC、東京大会組織委員会や東京都と連携を密にしながら、予定通り7月24日の開会式実施に向けて、全力を尽くす姿勢を示している。

 


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