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米旅行誌 Travel&Leisureが選ぶ世界のベストニューホテル2022 日本で選ばれた2施設は

2022.04.15

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ここ数年の旅行業界の環境の激変にもかかわらず、ホテル業界はレジリエンス(回復力)を維持し、開業や改装のペースは衰えない。そこで米旅行誌Travel&Leisureは、世界中を飛び回るライターのネットワークを駆使し、昨年1年間の世界のホテルの開業や大改装を追いかけ、業界に変化をもたらすような画期的なホテルを探し出し、毎年恒例のリストとして掲載した。

このリストには、様々なスタイルの宿泊施設が掲載されている。大規模な改装を終えたばかりの100年以上の歴史を持つ老舗ホテルから、ホテルの快適さと民泊の暖かさを兼ね備えた家族経営の施設まで、多様な気分に対応した宿泊先を見つける事ができる。

そのうち、日本からは、2つの施設が選ばれた。

まず1軒目は、日光にある「ザ・リッツ・カールトン日光」だ。

世界遺産である東照宮からほど近く、中禅寺湖に面したホテルで、自然環境に溶け込むことをデザインコンセプトの中心に据え、栃木県の木工伝統を生かし、地元の杉、鹿沼格子、日光彫を用いた美しく洗練された造りになっている。床から天井まである窓や各部屋のバルコニーからは、壮大な湖や山の景色を楽しめる。縁側で、麻の浴衣を着て、部屋でくつろぎながら和食の朝食をとることができ、内湯や露天風呂、スパでリラックスしたり、伝統的な木彫り体験、寺院の散策、座禅、周辺の丘でのサイクリングなども楽しむことができる。

もう1軒は、京都洛北の「LXR Hotels & ResortsによるRoku Kyoto」だ。

沖田山公園と天神川というこの地域の自然環境を反映し、水を取り入れたデザインで、杉の木を所々に配置し、寺院から再利用された築100年の石灯籠を軸に構成されている。また、琳派発祥の地にあるこのリゾートは、芸術家たちを育てる役割を継承する。インテリアは、地元メーカーの作品を展示しており、客室に置かれた陶器のティーセットも手作りのものだ。金継ぎ職人による陶器の金継ぎ見学や、僧侶による山歩きなどの様々な体験も用意され、天然温泉の露天風呂からは丘陵地帯の絶景が楽しめる。

そのほか、リストの中には、日本の「旅館」を思い起こさせるカナダのボウエン島の「Kitoki Inn」、高床式でオーク材の家具や両面暖炉を設えた日本と北欧の美意識を受け継いだというニューヨークの「Piaule Catskill」、日本のハイテクトイレが採用されたフランスの豪華絢爛なホテル「Le Grand Contrôle」、和食レストランがあるパリの「Madame Rêve」やモンテネグロの「One&Only Portonovi」など、日本の美意識や食などを取り入れたものが多く掲載された。

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