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世界食料デーにあわせ、こどものいる貧困世帯に無料のラーメンチケット 飲食店が配布

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10月16日は、世界の食料問題を考える「世界食料デー」だ。世界では、全ての人が食べることができる十分な量が生産されているにもかかわらず、10人に1人が十分に食べることができないできるという。そこで、世界に広がる飢餓、栄養不良、極度の貧困を解決し、最も重要な基本的人権である「食料への権利」を実現すること目的に、国連が定めたものだ。

日本では、食料問題に取り組む国際協力NGOハンガー・フリー・ワールドがアフリカ日本協議会と連携して、2022年10月1日から10月31日までの期間を「食料問題について考え、解決に向けて一緒に行動する1ヵ月」として展開し、「食」に関するイベントやキャンペーンが数多く開催されている。

大阪・道頓堀発祥のラーメン店どうとんぼり神座は、日本国内のこどもの貧困支援に特化し活動をしているNPO法人キッズドアを通じて、こどものいる貧困世帯に、無料でラーメンが楽しめる「SDGsラーメンチケット」を配布している。

厚生労働省の人口動態調査によると2019年の栄養失調による餓死者は1934人、食糧不足による餓死者が23人にも及んでいるという。特に給食のない夏休みは、こども達が満足に食事ができなくなるリスクが増える期間だ。そこで、夏休み期間中に、貧困家庭に向けて食糧提供をしている認定NPO法人キッズドアの会員で、居住都道府県にどうとんぼり神座の店舗がある、1425世帯の貧困家庭に向けて、同店のラーメンを無料で食べられる「SDGsラーメンチケット」の配布を行った。

アルコールやテイクアウト商品を除く、すべてのメニューを、チケットの有効期限の2022年10月末までの間、家族で楽しむことができるという。

利用者からは「子どもが、『やった!外食ができる!』と喜んでいました」、「今まであまり外でラーメンを食べたことがなくて…すごく嬉しかったです!」などの声が届いている。

なお、例年、世界食料デーの前後には、食料問題に関する国際的な政策を話し合う「世界食料安全保障委員会(CFS)」が開催されるほか、世界各地でイベントが実施されている。

 

 

 

 

 

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