インバウンドニュース
熊本県人吉市の魅力 高校生と大学生がSNSで発信 地元×若者×よそ者の3者連携で地域の魅力を発掘
2022.11.08
やまとごころ編集部「肥後の小京都」と呼ばれる熊本県人吉市で、商工会議所、市内の事業者、そして地元の高校生が連携し、地域の店舗・宿泊施設等の観光情報を魅力的に発信する「人吉市街なか周遊実証事業」がスタートした。この取り組みは、「よそ者目線で地域の魅力を発掘する」を軸に全国の地域課題に取り組む株式会社RoundTableが運営する、全国の大学生による地域活性化プロジェクト「Localist U-25」によるものだ。
今回の実証事業は、以下の3つの柱を軸に進められる。
1.街の魅力発信で観光客を呼び込む事業
2020年7月の豪雨災害から2年経った現在、復興・再建が進みつつある街の新たな魅力発信に向け、更なるPR素材の蓄積や、事業者の発信力強化を目指し、周遊ルートの選定・作成、SNS等での発信、球磨中央高校との「魅力の再発掘ツアー」を実施する。
2.観光目的に合わせた情報発信
年齢・観光目的別のターゲット層を分類し、それぞれの層の活動時間帯や周遊地域に合わせた情報を、SNSやGoogleマップで発信することで、“街なか周遊”に活用してもらう。カテゴリー層は、漫画やアニメで人気の「夏目友人帳」の聖地巡礼を目的とした女性を中心とした若者層、人吉市の豊かな自然を活かしたラフティングやSUPなどのリバーアクティビティを目的とする20代から40代、歴史文化に触れる旅を目的とする50代から80代のリピート客の3層を想定した。
3.地元の高校生と全国の大学生が協働して事業を推進
全国の地域創生に関心の高い大学生が集まるプロジェクト「Localist U-25」が、地元の球磨中央高校の生徒に向けて、街の魅力を再発見するInstagram講座の実施や、周遊ツアー企画のサポートを行う。高校生が伝えたい街の魅力を、大学生が自分たちの経験や知識を活かし、効果的な発信を一緒に考えていく。地元の高校生と、地域外の大学生が、縦でも横でもない、斜めの関係を築きながら円滑に事業を推進し、地域の事業者と関わりを持つことが狙い。高校生には地元に愛着を持ってもらい、大学生には人吉市の若い関係人口となる機会にしていく。
今回の実証事業では、人吉市の更なる復興・再建を推し進めると同時に、地元×若者×よそ者の三者連携による持続可能なビジネスモデルの確立を目指す。
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