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世界から選ばれる持続可能な観光地を目指す沖縄、エシカルトラベルを推進

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「世界から選ばれる持続可能な観光地」を目指している沖縄県。これは第6次沖縄県観光振興基本計画(令和4年7月策定)の中で沖縄が目指す将来像として示されたものだ。これを受けて、沖縄県・一般財団法人沖縄観光コンベンションビューローは「人や社会、環境などに配慮した優しい観光先進地・沖縄」を目指し、SDGsへの貢献と持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)の発展に向けて「おきなわエシカルトラベル」を推進している。

この一環として特設WEBサイトを立ち上げ、旅行者がタビマエ、タビナカ、タビアトで活用しやすいように、「食」「遊」「娯」の3つのカテゴリーに分け、飲食店、宿泊施設、観光施設などのエシカルな取り組みが紹介されている。さらに、独自の取り組みをする施設が、モデルコースや「沖縄で楽しむ5つのエシカルスタイル」としてテーマごとに登場する。

例えば「食」のカテゴリーでは、台風被害のたびに生まれる廃棄マンゴーを買い取って保存ができる美味しいスイーツに加工し、更に加工後に出る種や皮を利用して石鹸にすることでフードロスゼロを目指すマンゴースイーツ専門店が紹介されている。石鹸は2022年11月より一般販売されているが、今後は沖縄のサロンやホテルへの卸しや、ECサイトでの販売、さらにはアジアを中心に海外へのグローバル展開も考えているという。

「遊」として登場するのは、発酵をテーマに「病気にならない暮らし方の発信拠点」を目指すホテルだ。乳酸菌・酵母・光合成細菌など、人や地球にとって有用な働きをする有用微生物のちからを体験できる。客室の清掃やリネン類のクリーニングには化学薬品を含まないオリジナルの発酵液が使用され、質の良い睡眠を提供するという。また、レストランからの食品ゴミの発酵物を100%肥料とする自社農場を持ち、収穫された野菜をホテルのレストラン・カフェで味わう循環システムも成立している。

また、「養殖したサンゴは卵を産まない」という定説があった中で、養殖サンゴによる海での産卵を成功させた金城浩二さんによるサンゴ養殖施設は「たのしくてやさしい」施設として紹介されている。その取り組みや、さんご畑の美しさから、サンゴや海の環境について学ぶことができる場として世界中から多くの人が訪れているという。

なお「おきなわエシカルトラベル」プロモーションの一環として2023年1月15日(日)から、「おきなわエシカルグッズが当たるInstagramプレゼントキャンペーン」も開催される。

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