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検索ワードから分析、2024年末〜2025年春節の訪日客購買動向。1位となった商品は?

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訪日客の検索ワードから日本の商品の人気アイテムを分析した結果が、訪日客向けショッピングアプリを提供する「ペイク」からランキング形式で発表された。2024年の年末から2025年の春節期間(2024年11月1日〜2025年1月31日)を対象に、韓国、台湾、香港、英語圏など言語別に分析を行い、国・地域によって異なる検索動向も分かるようになっている。

まず、総合でのワードランキングを見ると、アジア圏で圧倒的人気があるコスメブランド「キャンメイク」がトップに。続いて、高品質で種類が多い「目薬」、その代表的ブランド「ロート」、健康食品・サプリの「DHC」、医薬品「サロンパス」となり、美容・健康関連商品がトップ5を占める結果となった。

言語別に見ると、ハングルの検索ワード1位は「キャンメイク」で、総合ランキングと同じく、手頃な価格で質のよいコスメブランドの人気が高い。2位から5位までは、「目薬」「サロンパス」「コバヤシ」「ロート」と続く。

繁体字で1位になったのは「DHC」で、次いで「ユニクロ」「イヴ」「目薬」「アリナミン」となった。鎮痛薬である「イヴ」は、名指しで検索されるほど認知されているようだ。

英語(米国ほかフィリピンなど英語圏の国・地域)では、1位がニキビケア商品の「ベア」、2位から5位が「フィノ」「ビオレ」「ロート」「肌ラボ」という結果に。日本の美容ブランドが広く知られており、その中でも特にスキンケア・ヘアケア製品が人気を集めている。

言語別で人気ブランドに関連するワード検索を詳しく見てみると、どの製品に具体的な関心があるのかが分かる。例えば韓国1位の「キャンメイク」では関連ワードが「パウダー」「ハイライター」「マシュマロ(フィニッシングパウダー)」となっており、パウダー、ハイライターが注目されていることが分かる。

総合、ハングル、繁体字でトップ5に入った「目薬」は単独の検索が多く、日本の目薬全般に関心を持ち、詳しく知りたいという人が多いようだ。「ロート」は単独で検索されることが多く、目薬ブランドの知識を持ち、特定の商品を求める訪日客から検索されている可能性がある。「DHC」も目薬同様の検索パターンで、ブランドの認識がある上で、商品展開を知りたいという意思が伺える。

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