インバウンドニュース
旅先でのランニング意向調査、6割が旅行を計画。中国市場で人気高まる
2025.04.22
やまとごころ編集部グローバル旅行アプリ「Skyscanner」が、ランニングに一定興味のあるアメリカ・中国・韓国在住の745名に対して実施した「旅ランに関する調査」によると、約64%が2025年にランニングやマラソンを目的とした旅行「旅ラン」を予定していることが明らかになった。
本調査は、Skyscannerがランニングに関心のある日本人・海外在住者を対象に、2025年4月2日〜8日にインターネット調査として実施したもの。ここではアメリカ・中国・韓国在住の計745人の動向に絞って紹介する。
中国での“旅ラン”人気が特に高く、8割超が実施予定
ランニングに興味のあるアメリカ・中国・韓国の旅行者745名のうち、63.8%が「今年、1回以上旅ランを予定している」と回答。国別では、中国が81.4%と最も高く、次いでアメリカ66.4%、韓国43.2%の順だった。特に中国市場での旅ラン人気の高まりが際立っており、体験型観光への関心の高まりがその背景にあるとみられる。
海外ランナーに人気のマラソンイベント、東京マラソンが1位に
海外ランナーに世界6大大会を含めた有名なマラソン大会への興味を調査したところ、トップは「東京マラソン」(43.6%)だった。さらに大阪マラソン、京都マラソンも上位にランクインしており、日本の大会が国際的な関心を集めていることがうかがえる。
旅ランの目的地選び、重視するのは費用と観光魅力
目的地選定の重視点として、海外の旅ラン予定者が最も多く挙げたのは「旅行先の景観・魅力」と「費用」だった。観光地としての認知の高さに加え、「観光地で走る体験」へのニーズを満たせる地域がランナーに選ばれている。
背景にあるのは健康志向と“共感型”旅行の潮流
スカイスキャナーは2025年の旅行トレンドとして「スポーツを絡めたアクティブな旅」が人気になると予測。背景には、健康志向の高まりに加え、「共通の趣味を持つ他者との体験共有」を重視する旅行スタイルの変化があると分析している。特にコロナ禍以降は健康への意識が高まったうえ、SNSを通じて世界各地の様子が容易に共有されるようになったことが、旅ラン人気の高まりに寄与しているとされる。
(出典:Skyscanner Japan株式会社 「旅ラン」に関する調査)
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