データインバウンド
【訪日外国人数】2020年5月訪日客数、統計史上最少99.9%減の1700人。1-5月累計は71.3%減の394万人
2020.06.18
刈部 けい子日本政府観光局(JNTO)が6月17日に発表した2020年5月の訪日外国人数は、前年同月比99.9%減の1700人だった。4月と同様、前年同月のわずか0.1%に過ぎず、これで8カ月連続で前年同月を下回ることになった。単月の訪日外国人数としては、JNTOが統計を取り始めた1964年以降、過去最少だった。
また、1月から5月の合計は394万4400人(前年同期比71.3%減)となった。
なお、JNTOが規定する訪日外国人とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。
17市場で10人未満
5月の訪日客は22市場のうち、アメリカが50人、中国とインドが各30人、韓国とフランスが各20人で、それ以外は10人未満だった。現時点でも各市場で直行便の運休や減便が続いており、観光庁の田端長官は「まだ見通しは立てられない」と話した。
JNTOは「新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的に旅⾏需要が停滞している状況にあり、感染症の推移とともに今後の市場動向を注視していく必要がある」としている。
日本は現在まで111カ国からの入国を拒否しているが、世界は徐々に国境を開き始めている。ギリシャは15日から、スペインは7月から日本からの観光客の受け入れを再開するとしており、台湾は22日から日本を含めた新型コロナウイルス感染の低〜中リスク国のビジネス客へ門戸を開く。
また、日本政府は規制緩和の第一弾として、6月下旬からベトナムとの往来を再開させるとして、ビジネス関係者から相互に入国を認める方向で調整している。低リスク国からのビジネス往来がゆっくりとだが再開されそうだ。
最新のデータインバウンド
2024年世界平和度指数、アイスランドが首位堅持、日本は17位に後退。紛争の増加とともに平和度悪化 (2024.07.16)
サステナブル・トラベルへの関心の高さと旅行者が感じる課題ーブッキング・ドットコム2024年調査 (2024.07.11)
7割の訪日客がサステナブルツーリズムを重視、台湾・タイ・インドネシアで意識高くー観光庁調査 (2024.07.09)
訪日客が一番困ったことは? 3割がごみ箱の少なさを指摘、言語の問題をあげる人が増加ー観光庁 (2024.07.08)
2023年宿泊統計調査の確定値、外国人宿泊者数2019年比1.8%増の1億1775万人。都市と地方部で差が大きく (2024.07.05)
世界で最も住みやすい都市ランキング2024 ウィーンが3年連続首位、大阪9位。都市の住宅供給不足が課題に (2024.07.04)
【宿泊統計】2024年4月外国人延べ宿泊者数 1450万人泊、2019年同月比28.5%増。石川大きく伸びる、四国も堅調 (2024.07.01)
航空業界のアカデミー賞、Skytraxベスト・エアライン賞2024発表、カタール航空が2年ぶり世界一。ANA4位、JAL6位 (2024.06.27)
2024年IMD世界競争力ランキング、シンガポールがトップに。アジア勢好調も日本は38位にランクダウン (2024.06.24)