データインバウンド
【宿泊統計】2022年11月の延べ宿泊者数4609万人泊。日本人2カ月連続で2019年同月比増、外国人は4割強まで回復
2023.02.01
やまとごころ編集部観光庁が発表した2022年11月の宿泊統計(第2次速報)によると、延べ宿泊者数(全体)は2019年同月比で7.2%減の4609万人泊だった。前年同月比では24.8%増となった。
内訳は日本人延べ宿泊者数が2019年同月比で4.1%増の4227万人泊となり、2カ月連続でコロナ前を超えた。また、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比57.8%減の382万人泊だった。それぞれ、前年同月比では15.5%増、1044.8%増となった。
また、2022年12月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、2019年同月比で0.2%減の4703万人泊となり、ほぼコロナ前の水準まで回復。日本人延べ宿泊者数は2019年同月比8.3%増の4110万人泊。外国人延べ宿泊者数は2019年同月比35.4%減の593万人泊だった。
11月の宿泊者数は、夏休み期間中となる8月の4750万人泊に141万人及ばなかったものの、1年間で2番目に多い数字となった。特に外国人宿泊者数の増加は顕著で、ここ2カ月100万人単位で増えている。12月の速報値予測では600万人泊に迫る勢いだ。
神奈川と京都はコロナ前を上回る客足
都道府県別の延べ宿泊者数では、東京都が644万1050人泊(2019年同月比3.8%減)で1位。以下、大阪府、京都府、北海道、千葉県と続く。コロナ前の2019年同月比でみると、トップ10のなかでは、神奈川県が6%増、京都が2.7%増と、コロナ前を上回る客足となっている。
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が韓国(56万1310人泊)、ついでアメリカ(40万510人泊)、台湾(26万1480人泊)、香港(24万500人泊)、中国(18万2650人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の52.6%を占める。個人旅行が本格的に再開されたことで、5カ国とも前月より10万人前後増えている状況だが、なかでも韓国は前月より32万人増と一気に増えた。韓国は11月の訪日客数でも2019年同月を大幅に上回っている。
また、観光庁が1月13日に発表した主要旅行業者43社・グループの11月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対前年同月比176.9%(対2019年同月比69.7%)の3083億5854万円となった。
海外旅行は対前年同月比617.8%(対2019年同月比27.3%)の434億3708万円、国内旅行は対前年同月比156%(対2019年同月比99.1%)の2564億8912万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は対前年同月比294.3%(対2019年同月比34.8%)の84億3233万円だった。全国旅行支援の効果で、国内旅行はコロナ前の2019年比で99.1%とほぼ回復している。
最新のデータインバウンド
【訪日外国人数】2024年11月訪日客数318万7000人、累計数3337万人で年間過去最高を更新 (2024.12.19)
2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛 (2024.12.17)
世界のトップ100都市デスティネーション・インデックス2024発表、1位はパリ。3位にランクインした東京の評価ポイントは? (2024.12.12)
2024年1-9月の国際観光客数11億人突破、観光収入も大幅増。欧州などで2ケタ成長ーUN Tourism (2024.12.09)
観光立国タイの新たな一歩、同性婚法制化が年3000億円の観光収入増と予測。雇用増への影響は? (2024.12.05)
【宿泊統計】2024年9月外国人延べ宿泊者数2019年比49.8%増の1238万人泊。金沢への注目高まる石川県が伸長 (2024.12.02)
障がいを持つ人の訪日旅行に対する期待と現実の差が明らかに、正確な情報発信も課題に ーアクセシブルツーリズム調査 (2024.11.29)
航空機利用の旅行者が求める空港体験の効率化、生体認証も5割が経験ー2024年 IATA旅行者調査 (2024.11.25)
【訪日外国人数】2024年10月訪日客数331万2000人 単月最高を記録、累計は過去最速で3000万人を突破 (2024.11.21)