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世界30カ国への幸福感調査、7割が「幸せ」と回答。世代別では「ベビーブーマー」が最多、日本の順位は? ーイプソス調査

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世界的な世論調査会社イプソスが、日本を含む世界30カ国の2万3269人を対象に行った「幸福感調査」の結果を発表した。

調査は2023年12月22日~2024年1月5日にオンラインで行われた。

それによると、「幸せである」と答えた人は、パンデミック初年度の2020年には30カ国平均で63%だったが、今回の調査では71%に達した。ただし、歴史的最高値となった2011年と2013年の77%という記録にはまだ及ばない。なお、日本人に絞ってみると、57%と低いことが分かった。

また、自身の人生の満足度に関しては、自分の子供に満足している人が最も多く84%、自分の経済状況に満足している人は54%だった。

 

最も「幸せ」を感じている国はオランダ、日本の順位は低く

それでは詳細を見ていこう。

まず、幸せか否かに関する質問では、「とても幸せ」「どちらかと言えば幸せ」の合計を「幸せである」として、オランダでは平均より14ポイント高い85%の人が「幸せである」と答え、ついでメキシコ(83%)、インドネシアとインド(共に82%)、ブラジル(81%)が多かった。

一方、「幸せである」と答えた人が最も少ないのがハンガリーと韓国の48%で、日本は57%とかろうじて過半数は超えたものの、対象国の中では下から3番目に低かった。



日本の「幸福感」はどう変化してきたのか?

また、過去から現在までの推移を見ると、この調査を開始した2011年に日本人で「幸せ」と回答したのは70%だったので、以来13ポイントも減少していることがわかる。

なお、グローバル平均でも13年間で6ポイント減少している。この期間、最も減少したのは30ポイント減のトルコ、ついで23ポイント減の韓国だった。逆に増えたのは、7ポイント増加のスペイン、5ポイント増加のメキシコ、アルゼンチン、ハンガリーだった。

 「とても幸せ」「どちらかと言えば幸せ」と回答した世界30カ国の割合推移(2011年〜2024年)

世代別傾向、最も幸せを感じているのはベビーブーマー

世代別の結果では、「幸せである」と回答した人の割合は、ベビーブーマー世代(1945~1965年生まれ)が最も多く66%に上った。次に多かったのは、Z世代(1996~2012年生まれ)で62%、ミレニアル世代(1980~1995年生まれ)で53%だった。最下位だったのは、X世代(1966~1979年生まれ)の49%となり「幸せ」と感じている人は半分以下だった。

次に「自身の人生について、以下の項目でどの程度満足しているのか」と尋ねたところ、回答者が1位にあげたのは「自分の子供」(84%)で、最下位は「自国の経済状況」(40%)だった。

                Q 自身の人生について、以下の項目でどの程度満足していますか?

上記項目の一つ、「自分の人生をコントロールできる感覚」については、「満足している」は平均70%で、1位はインドネシア(85%)、2位タイ(84%)、3位がインドとメキシコ(83%)、最も少ないのは日本(45%)、ついで韓国(51%)だった。

              Q 自身の人生をコントロールできる感覚について、どの程度満足していますか?なお、若い世代は、年配の人に比べて、自分の人生をコントロールできる感覚が少ないと回答している。ベビーブーマー世代の76%がコントロールできると感じているのに対し、Z世代では65%に減少。また、身体的な健康に関しては世代間の差はほとんどないものの、心の健康に関しては、ベビーブーム世代の76%、X世代の72%、ミレニアル世代の69%に対し、Z世代の63%しか自分の心の健康に満足していないことがわかった。



また、それぞれ項目別にグローバル平均と日本の「満足している」回答を比較すると、日本の場合は順位が低いものが多く、「自分の子供」(世界平均84%、日本75%)、「愛されているという感覚」(75%、51%)、「自分の教育レベル」(78%、51%)、「友達」(77%、55%)、「自由に使える時間の量」(74%、61%)、「仕事」(74%、49%)、「恋愛/セックスライフ」(61%、37%)、「心の健康とウェルビーイング」(70%、46%)、「評価されているという実感」(70%、36%)、「同僚」(75%、51%)、「自分の見た目」(72%、39%)、「自分の経済状況」(54%、36%)などはいずれも日本が最下位だった。

(図版出典:2024年イプソスグローバル幸福感調査レポート)

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