インタビュー

株式会社MATCHA 代表取締役社長/CEO 青木優氏(前編)

2017.01.04

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外国人旅行者に人気のコンテンツは、日常にこそ落ちている!

 

訪日外国人旅行者向けのwebサイトとして上位にランクする「MATCHA」。代表の青木優氏は1989年生まれで、創業も4年目になった。急成長中のメディアである「MATCHA」のスタッフは若く、新しい感性で切り盛りする。外国人に支持される秘訣をうかがってきた。

 

 

貴社メディアが海外から人気です。どのような構成なのでしょうか?

 

「MATCHA」は、日本のコンテンツを7言語の外国語プラス日本語で展開しています。

中国語(繁体字・簡体字)、英語、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、そして日本語と日本語を勉強したい人向けの「やさしい日本語」があるのも特徴です。つまり合計、9言語があり、アジア向けの言語が手厚くなっていますね。

 

コンテンツは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、「ハウツー」ものです。ハウツーものとは、例えば、空港からのアクセス、suicaの使い方、季節ごとの服装についてなど、個人旅行者にとって必要な一般情報を網羅しています。なかでも、空港からのアクセス情報は、いつの時期でも安定的に高いニーズがありますね。

次に、二つ目として「エリア」情報があります。旅の目的地として、行きたくなるような記事がラインナップされています。都内、さらに全国の観光地等があり、地域のグルメ、文化、歴史など、魅力を伝えています。

最後に「ファン」というコンテンツがあり、日本の文化情報や、ポップカルチャー、アニメ等のテーマや趣味性の高い記事となっています。

 

どんな体制で作っているのでしょうか。

 

私たちの社内体制は、システム、編集、営業の3つのチームに分かれていて、スタッフは12名がいます。

記事は、編集チームと全国にいる約70名のライターによって作られています。日本人や外国人の混成で、記事は母国語で書くというルールになっていて、それを全部翻訳するわけではありません。翻訳統括責任者が、記事ごとに、どの言語に翻訳するかを決定します。それは、国ごとにウケるであろう内容が違うからです。事前にどのようなジャンルに関心が高いかを把握し、さらに社内の外国人スタッフの意見も求めます。

 

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外国人向けには、どのような記事を作ることが大切でしょうか?

 

我々のサイト、MATCHAへのアクセスが多いのが、台湾からで、次にタイの順番です。

コンテンツで安定した人気があるのが、やはり「ハウツー」もので、例えば、最近では、11月の東京の服装は何が良いのかというページが多く読まれました。

日本は四季があるため、季節によって着るべき服装が大きく異なります。外国人ツーリストはそのあたりを気にされるのではないでしょうか。

平均気温と一緒に、弊社スタッフによるモデル撮影をしています。ここが一つのツボです。ビジュアルで見せることが大事だからです。いくらたくさんの言葉で説明しても、読み飛ばされてしまう。画像はイメージがしやすくなります。

やはり外国人向けには、webで重要なのは、画像だと考えます。文字は、それを補足する役割でしょうか。

同じく、ハウツー記事で最近評判だったのが…(次回へつづく)

 

 

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