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「NATAS Travel 2010」シンガポールでは訪日旅行大人気!

2010.03.03

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出典:やまとごころ.jp

2月26日から28日にかけて、「NATAS Travel 2010」が、シンガポール・エクスポで開催。

NATAS (The National Association of Travel Agents Singapore)主催で毎年開催されているこの旅行フェアは、毎回5万人を超える入場者で賑わう。今回は3日間で合計6万2000人と、前回よりも11%多い入場者数を記録した。

訪日旅行関連で紹介されているのはツアーだけではなく、ビジット・ジャパン・キャンペーンの一環として、シンガポール人の訪日旅行を支援しようと、 日本政府観光局(JNTO)が中心に「日本パビリオン」として、 自治体及び観光関連団体とともに出展した。各国政府観光局の中で最大規模を誇るこのコーナーに、 今年は過去最多の31団体が参加し、日本各地のあらゆる情報の提供は勿論、抽選会や樽酒を振る舞う等のイベント等で連日大盛況。

シンガポール人の訪日観光に対する興味の範囲は年々拡大しており、通常のツアーでは満足出来ず、個人で旅行を計画する人も増えて来ている。そのトレンドを受けて、今回豊富に用意されていたのは「レンタカー」に関する情報。特に北海道、東北及び九州担当のカウンターでは、レンタカーを利用した旅行の計画の仕方や、英語の標識、運転に際しての安全性等、道路に関する情報を求める人が多く訪れていた。

関東や関西担当のカウンターでは、シンガポール人からの鋭い質問に驚き、ガイドブックには載っていない、地元の人に根付いた情報を求める人が、他の国よりも多いという印象を受けたそうだ。

また今回のもう一つの目玉として、フェア終了後の3月1日に、日本と地元の旅行関係者が直接交流出来る場として、「VISIT JAPAN TRAVEL TRADE MEET」が、 JNTO主催で開催。第一回目の「雪」をテーマにしたこのセミナー、日本からの参加者と地元の旅行業関係者で、会場はいっぱいになり、日本各地を紹介するプレゼンテーションでは、有益な情報が盛りだくさんであった。

JNTOの統計によると、 昨年は特に韓国や台湾といった主要国からの訪日旅行者が、前年に比べ大きく減少した。主にこれらの国から観光客を受け入れていた九州や東北、北海道などからの参加者は、「もう近隣の国だけには頼れない」と、東南アジア諸国からの訪日旅行者誘致に強い関心を持ち始めているようだ。

<取材 やまとごころ海外ネットワーク:シンガポール在住ライター>

 

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