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東京を舞台にした中国映画が現地でまもなく公開

2012.03.14

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出典:やまとごころ.jp

「東京に来たばかり」(中国タイトル:初到東京)というまさに東京を舞台にした中国映画が、3月23日から上映が始まる。日中国交正常化40周年に合わせて中国主要31都市3,000スクリーン以上にて公開予定だ。

監督は親日家の蒋欽民(ジャン・チンミン)氏で、1992年日本へ留学した経験がある。2006年中日合作映画《純愛》は、2007年第五回ヨーロッパモナコ国際映画祭で独立映画賞、最優秀助演女優賞・最優秀助演俳優賞、最優秀製作賞など五部門を受賞した。また2009年《恋愛前規則》は再度第七回ヨーロッパモナコ国際映画祭のオープニング映画に選ばれるなど、実力派の監督だ。

昨年この「東京に来たばかり」映画製作準備のために来日中、3月11日の震災に遭遇したが、監督の強い働きかけによって中止することなく公開にこぎつけた。「日本の心の美しさを撮りたい。中国の人たちに伝えたい。」その想いが、この作品を創る原動力となったのだ。

物語りは、中国で囲碁の”鬼才”と呼ばれた棋士・吉流は囲碁の上達のため、日本にやって来るところから始まる。しかし、東京に来たものの囲碁は打てない、日本語もわからない…。何もかも思い通りに行かず、日本の生活に戸惑っていた。そこで日本人の行商のおばあちゃん・五十嵐と出会い、成長していく。
主演の棋士・吉流役は、カンヌ国際映画の作品でも活躍している実力派若手俳優のチン・ハオ(秦昊)、ヒロイン役には台湾で人気の張鈞甯(チャン・チュンニン)。日本人の行商のおばあちゃん・五十嵐役は倍賞千恵子を起用。

公開に先立って、3月18日に北京で出演者と監督が登壇する完成披露試写イベントが開催される。テレビ、雑誌、新聞、WEBなど、さまざまなジャンルの中国メディア50社以上が参加する予定で、この春話題になりそうだ。北海道が映画人気によって中国人旅行者が増加したように、訪日観光の復活ののろしとなるかもしれない。

 

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