インバウンドニュース
★訪日客の飲食費8856億円、食へのニーズの多様化が進む
2018.01.29
観光庁が発表した2017年訪日外国人客の旅行消費額は、過去最高記録となる4兆4161億円であったが、飲食費は8856億円で、全体の20.1%を占めた。飲食費伸び率は、2016年と比較して16.9%増で、今後も同様の伸び率で伸長した場合、2018年には、訪日外国人客の飲食費1兆円も視野に入ってくる。
株式会社リクルートライフスタイルが訪日経験のある中国人、韓国人、アメリカ人、インド人、ドイツ人各100人に実施した調査結果からも、日本での飲食に対する関心が高いことがわかった。
『訪日旅行で経験・実施したこと』という質問に対して、アメリカ人の37%、ドイツ人の32%が「郷土料理を食べた」と回答。中国人の41%は、「日本酒を楽しんだ」と回答している。
『訪日旅行で飲食したもの』の質問に関して、韓国は1位「回転寿司」、2位「そば」「エビフライ」とカジュアルなメニューが人気だった。中国は「刺身」「回転寿司」などの海鮮が人気で、3位には「弁当」もランクインしている。インド人観光客は「ぶどう」「チャーハン」「おにぎり」など果物や穀物が中心となっている。
『今後、訪日旅行で飲食してみたいもの』への質問には、ワンコイングルメやお菓子にも関心が高く、日常食の関心のある韓国。フルーツの需要が高いインドなどの姿が見えてくる。
国別の嗜好に合わせた情報発信をしていくことで、飲食に対する需要もより一層、引き出すことができる可能性もありそうだ。
(やまとごころ編集部)
関連インバウンドニュース
2024.07.02
「食べログ」インバウンド向けネット予約、3万5千店舗で対応。コース予約や訪日客限定メニューなども設定可能に
2024.05.20
訪日台湾人・香港人の夕食、屋台感覚の「デパ地下」が人気。惣菜購入が観光目的の一部に
2024.05.14
2025年訪れるべき「日本の感動地」を発見するジャパントラベルアワード、エントリー受付開始
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.07
2024年JAPAN TRAVEL AWARDS発表、10地域、企業が受賞。グランプリはバリアフリーな体験を提供するゼログラヴィティ
2024.01.24
インバウンド客に人気のレストラン30店「SAVOR JAPAN」が発表。国・地域ごとの食の好みの違いも明らかに