インバウンドニュース
★アジアで愛され続ける日本の調味料、醤油とワサビが根強い人気 —FUN! JAPAN調査
2018.08.29
アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsは、香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国における食の実態を調査し、日本の調味料について興味深い結果が出た。
調査は『FUN! JAPAN』会員へのオンラインアンケート形式で行われ、3524件の回答が得られた。日本の調味料について「知っているか?」「食べたことがあるか?」「好きな調味料は?」の3つの質問を行った。
1)知っている日本の調味料
アジア5カ国では、醤油・ワサビ・味噌の順で上位を占めた。特に醤油は海外の家庭にもある、代表的な調味料となっている。醤油を積極的に海外展開するキッコーマンは、1950年代にアメリカに進出、80年代からはアジアにも展開するようになった。特に、高温多湿な都市シンガポールでの醤油醸造に成功してからは、アジアに日本の食文化を伝えるための拠点としている。
海外での刺し身と寿司の人気は根強いため、醤油とワサビの認知度が高いのは、ある意味当然のことともいえる。
2)食べたことのある日本の調味料
家庭での使用だけでなく、レストランや屋台といった外食も含めて尋ねた結果、4カ国では醤油・ワサビ・味噌が上位となった。
ただしインドネシアでは醤油・味の素・マヨネーズと順位が異なり、味の素が含まれることが特徴的だ。味の素は早くから海外進出し、インドネシア・タイ・マレーシア・台湾に現地法人をもっている。
なお、味噌・醤油・ワサビを食べたことがある回答が多いなか、柚子胡椒もランクインしていることが興味深い。日本では柚子胡椒を常備している家庭は多くないと考えられるが、香港の61%、台湾の48%の人が「食べたことがある」と回答した。
3)好きな日本の調味料
醤油・味噌・ワサビが上位を占めたが、ここでもインドネシアはランキングが異なり、醤油・マヨネーズ・味噌の順になった。
マヨネーズを積極的に海外展開しているキューピーは、ハラール認証を取得することで、イスラム教徒向けにもマヨネーズの販売を行っている。さらにインドネシアであまり食べる機会のなかったサラダの需要を創出するなど、普及活動につとめている。
アジアでは、現地で様々な日本料理のレストランが増加していることに加え、健康志向の高まりを受けて、日本食=健康というイメージが浸透していることも影響していると考えられる。
(やまとごころ編集部)
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