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★スポーツ振興で訪日客誘致 — オリンピックに向けて活発化

2017.11.27

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観光庁では29日、第2回「スノーリゾート地域の活性化推進会議」を開催し、スノーリゾート地域全体の活性化に向けた具体的な施策を検討する。2018年には平昌、2022年には北京で冬季オリンピックが開催されることもあり、アジア諸国におけるスノースポーツ人口の増加が見込まれており、「世界に誇れるスノーリリゾート」を目指して訪日客誘客につなげる考えだ。

ゴルフの訪日客誘致の動きも活発だ。海外のゴルフ好きを日本に呼び込む「ゴルフツーリズム」が近年注目を集めている。日本ゴルフツーリズム推進協会は、国内の愛好者が減る一方で訪日客に活路を見出そうと、国内のゴルフ場の約2割が集まる中部地区で、ゴルフ場関係者や旅行業者を集めた初のセミナーを今秋開催した。各国の名門コースを回りながら、その合間においしい食事や観光を楽しむ愛好家は欧米を中心に約100万人存在し、市場規模は1兆円を超えると言われている。

さらに、スポーツ庁と文化庁、観光庁は、今年で第2回目となる「スポーツ文化ツーリズムアワード2017」を発表。同賞は、「スポーツ」と「文化資源」を結びつけ、世界に誇れる新たな地域ブランドや日本ブランドを確立・発信し、訪日客の増加や国内観光の活性化に寄与、または今後期待できる取り組みに授与するもの。今年は約2,000名を集客した「おごと温泉・びわ湖パノラマウォーク」や、約6万6,000人を動員した「大阪城トライアスロン2017」などが受賞した。

2019年のラグビーW杯と2020年東京オリンピック・パラリンピック、また、アジアで開催される冬季オリンピックに向け、スポーツを通じた訪日客誘致の動きは今後さらに活発化していきそうだ。

(やまとごころ編集部)

 

 

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