インバウンドニュース
岐阜県のインバウンド宿泊者数 過去最高の148万人、全国1位の伸び率
2019.07.02
岐阜県はこのほど、2018年度の岐阜県における外国人延べ宿泊者数が前年比52%増の148万4320人だったことを発表した。過去最高だった2016年の101万3490人から約47万人増え、大幅に記録を更新した。数値は観光庁が発表した「宿泊旅行統計調査(平成30年・年間値(確定値))」によるもの。県別順位では全国で13位だったものの、前年比の伸び率では全国平均が18%のところ、岐阜県は52%を記録し、全国1位の伸び率だった。
岐阜県では2009年度から「飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト」として、県を訪れる訪日旅行の促進に取り組んできた。プロジェクト開始当初の2009年の外国人延べ宿泊者数は15万3300人に過ぎず、この10年で約10倍に増加したことになる。
国・地域別にみると、1位が中国、2位台湾、3位香港、4位タイ、5位韓国の順に多かった。特に中国市場は前年比149.4%増の40万4930人と大幅に伸びた。中国からの個人旅行、団体旅行ともに増加傾向にあり、特に上海などを中心とする富裕層が飛騨高山に宿泊するケースが増えている。また、ゴールデンルートと呼ばれる東京-京都・大阪を結ぶコースでは、昨年頃から飛騨高山や世界遺産の白川郷などを訪れるために、岐阜市周辺で前日泊する団体旅行が増えたことが後押しとなった。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会
2024.10.10
宿泊業界の「特定技能制度」活用状況を調査。外国人材採用は7割以上、最大の課題は言語の壁
2024.08.29
「ジャパン・ツーリズム・アワード」第8回の受賞決定、持続可能性や地域産業の維持発展への取組を評価
2024.08.28
富裕層旅行者のウェルネスへのニーズ調査、8割が日本の「Jウェルネス」へ期待。文化・精神的な体験への興味も
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与
2024.07.12
インバウンド増で旅館・ホテル市場の売上2019年水準まで回復、2024年度は過去最高の予測ー帝国データバンク