インバウンドニュース
国交省、訪日クルーズ客の消費拡大に向け公募の24事業を決定。多言語対応やキャッシュレス化など支援
2019.08.05
国土交通省は「クルーズ旅客等の満足度向上・消費拡大促進事業」について公募の結果、2019年度に実施する24事業を決定した。
港湾管理者や地方公共団体、DMOを含む民間事業者を対象に、クルーズ船に乗って訪日する外国人旅行者の満足度向上と地域での消費拡大をするために必要な経費に対して補助を行なう事業として、2019年4月~5月に公募していた。
多言語案内標識、QRコード等付案内板をはじめ、多言語パンフレット、キャッシュレス対応、Wi-Fi環境など、クルーズ船によるインバウンド客の快適性や利便性を高める環境整備が対象となる。また、クルーズ船の寄港地観光は、時間や場所が限られた観光ルートが多く、地域への経済効果が限定的である点が課題となっていた。一度に多くの旅客が港湾部に集中し、観光施設や交通の混雑にも影響が出ていた。こうした課題を解消するべく、水上交通や地域の観光資源を活用した新たなツアー造成も期待されている。
今回、北海道の網走港から沖縄の那覇港まで全国各地の寄港地において24事業が実施決定を受けた。具体的には、愛知県蒲郡市による無人島を活用した観光資源推進事業計画及び三河港の洋式トイレ整備事業計画、下関市による下関港のクルーズ旅客向け多言語ガイドサービス支援事業、愛媛県新居浜港務局を事業主体とした、新居浜港東港地区のFreeWi-Fiスポット設置事業などが選ばれている。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.09.25
訪日客の鉄道利用動向、台湾と米国旅行者の交通手段や周遊ルートの違いが明らかに ーナビタイムジャパン調査
2024.08.29
「ジャパン・ツーリズム・アワード」第8回の受賞決定、持続可能性や地域産業の維持発展への取組を評価
2024.07.30
外国人登山者が日本で行く場所はどこ? 国籍によって訪問エリアが異なることが明らかに ーナビタイムジャパン
2024.07.05
訪日中国人の空港利用状況を調査、日本出国時の免税店への立ち寄り状況は?
2024.06.05
1000円追加でカーボンオフセットと地域貢献、箱根一周エシカル旅行プラン、小田急電鉄が発売
2024.05.21
欧米豪、富裕層の西日本・九州への誘致目指し、広域連携「西のゴールデンルート」アライアンス設立
2024.04.16
四国のレンタカー周遊を喚起するモデルコース「DRIVE SHIKOKU」開設、温泉・自然など6つのコースを紹介
2024.03.28
訪韓外国人客が利用するアプリは? 旅ナカではネイバー、パパゴなど韓国アプリの利用率高く