インバウンドニュース
星野リゾート 廃油を持続可能な航空燃料SAFへ再資源化、OMO関西空港から
2024.04.23
やまとごころ編集部世界的に加速する気候変動への迅速な取り組みが期待される現在、航空業界のCO2削減は極めて重要視されている。化石燃料以外を原料とするSAF(持続可能な航空燃料)は従来の航空燃料に比べ、CO2が大幅に削減できることから、早期導入が望まれている燃料だ。そんな中、星野リゾートが排食用油をSAF(持続可能な航空燃料)などへ再資源化する取り組みを他社と協働し、4月17日より開始した。
関西国際空港から1駅の位置にあるエアポートホテル「OMO関西空港 by 星野リゾート」を皮切りに、国内の運営施設から生じる排食用油を有効利用していく。SAFの原料となるのは排食用油、植物・動物油脂、木質バイオマスなどだが、原料が排食用油100%の場合、バリューチェーン全体で約80%のCO2削減が可能になる。
SAFのバリューチェーンは原料提供、収集から生産、輸送、利用(燃焼)までを一環とし、今回のプロジェクトで協働するのは星野リゾート(提供)、日揮ホールディングス株式会社(サプライチェーン構築)、株式会社レボインターナショナル合同会社(収集)、SAFFAIRE SKY ENERGY(生産)の4社となる。
日本政府は2030年までに、航空燃料の10%をSAFにすることを目標に掲げているが、目標到達するためには、安定した国産SAFの供給が不可欠だ。しかし排食用油は海外へ輸出されたり、廃棄処分されることが多く、原料としての確保が困難となっている。2022年、SAFの地産地消を実現するため、関西エアポート株式会社が「国産SAFの量産化に向けた協力に関する基本合意書」を上記の3社と締結。空港や地元の飲食店、ホテル、学校などに排食用油の回収を呼びかけている。その一環として、星野リゾートに協力を請い、今回の協業となった。星のリゾートからの排食用油は、2024年まではバイオディーゼルの原料として、国産SAF製造プラントが2025年に運転開始後は、SAFの原料として再資源化される予定だ。
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