データインバウンド
【外国人宿泊者数】2018年3月は前年同月比15.0%増の678万人泊、広島が欧米人に人気
2018.06.01
刈部 けい子観光庁が発表した2018年3月の宿泊旅行統計調査結果によると、全体の延べ宿泊者数は4,270万人泊で、前年同月比0.1%減だった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比2.5%減となったが、外国人延べ宿泊者数は、前年同月比15.0%増の678万人泊で、3月としては調査開始以来の最高値を記録した。
外国人宿泊者の伸びを三大都市圏と地方部の前年同月比で見ると、三大都市圏で9.4%増、地方部は23.7%であり、引き続き地方部で増加している。都道府県別の伸び率では広島県が70.0%増、徳島県67.4%増、石川県65.7%増と山形県60.0%増が60%を超える伸び率だった。
昨年は4月中旬からだったイースター休暇が3月末からとなった2018年。広島県は、米国やカナダ、ドイツからの訪日客が、オバマ前米国大統領の訪問などで注目された影響から、多数宿泊したと見られる。
3月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位が中国、以下韓国、台湾、アメリカ、香港となり、上位5カ国・地域で全体の66.7%を占めた。前年同月比で伸び率が大幅に増えたのは、スペイン69.0%増、フィリピン51.8%増、インド30.4%増だった。
国籍別の訪問地構成比では、多くの国・地域で東京都での宿泊数が1位であったのに対し、リピーター率が高い韓国では大阪が1位、台湾では北海道が1位となった。
最新のデータインバウンド
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)
-
デジタルノマドビザで旅先に変化 検索動向が示す渡航トレンド (2025.06.24)
-
2025年5月の訪日客数、閑散期でも360万人超え。韓国累計400万人突破 (2025.06.19)