データインバウンド
【訪日外国人数】2018年11月訪日客数3.1%増で245万1000人、東南アジア、欧米豪の割合じわり増加
2018.12.21
刈部 けい子日本政府観光局(JNTO)が発表した2018年11月の訪日外国人数は、前年同月比3.1%増の245万1000人となった。これは2017年11月の237万8000人を約7万人上回り、11月として過去最高を記録した。
これで、2018年1~10月の累計は、前年比9.1%増の2856万100人となった。また、12月19日には、12月18日までに初めて3000万人を突破したことが発表されている。
訪日シェアの大きい東アジア市場のうち、韓国、台湾、香港では10月に引き続き台風や地震など自然災害による旅行控えの影響が残っており、前年同月を下回った。その一方で、欧米は好調に伸長し、訪日外国人数全体としては増加となった。
訪日国別総数では中国が61万7300人で最多、以下、韓国、台湾、香港、アメリカとトップ5に変動はなかった。
市場別に見ると、17市場(中国、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベト ナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、 スペイン)で11月として過去最高を記録した。
なお、1月からの累計で、中国、タイ、フィリピン、インド、米国、英国、フランス、ドイツの 8 市場が11月までに昨年の年計を超えた。これで10月に年計を超えたベトナム、イタリア、ロシア、スペインの4市場を合わせ、12市場が過去最高を更新したことになる。
市場別のシェアでは、東アジアが前年同月比2.2ポイント減の70.4%、東南アジア+インドは前年同月比1.1ポイント増の13.8%、欧米豪は前年同月比0.8ポイント増の11.9%だった。
伸び率では、新規就航や増便、またチャーター便やインセンティブツアーの催行などもあってベトナムが36.7%と高い伸びを見せ、スペイン、イタリア、インドも20%台を示した。
編集部おすすめ関連記事:
最新のデータインバウンド
2024年世界で最も利用者の多い航空路線ランキング 国際線1位は香港/台北、国内線は日本が3路線ランクイン (2024.12.26)
アジア太平洋の航空旅行、日本発着路線が旺盛。2025年は韓国ーベトナム、インドーUAEが急成長 (2024.12.23)
【訪日外国人数】2024年11月訪日客数318万7000人、累計数3337万人で年間過去最高を更新 (2024.12.19)
2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛 (2024.12.17)
世界のトップ100都市デスティネーション・インデックス2024発表、1位はパリ。3位にランクインした東京の評価ポイントは? (2024.12.12)
2024年1-9月の国際観光客数11億人突破、観光収入も大幅増。欧州などで2ケタ成長ーUN Tourism (2024.12.09)
観光立国タイの新たな一歩、同性婚法制化が年3000億円の観光収入増と予測。雇用増への影響は? (2024.12.05)
【宿泊統計】2024年9月外国人延べ宿泊者数2019年比49.8%増の1238万人泊。金沢への注目高まる石川県が伸長 (2024.12.02)
障がいを持つ人の訪日旅行に対する期待と現実の差が明らかに、正確な情報発信も課題に ーアクセシブルツーリズム調査 (2024.11.29)