インバウンドニュース
食を体験できる、ハラル対応のセミナーが好評・千葉
2013.07.04
出典:やまとごころ.jp
日本初「食べる!泊まる! ムスリムインバウンド体験フォーラム」~ホテル・レストラン ハラル対応の現地視察、ハラルメニュー体験~というイベントが、7月3日、千葉市にあるホテルスプリングス幕張において、一般社団法人ハラル・ジャパン協会主催によって開催された。募集の170名を超える190名の参加があり、急遽、増席したほどの盛況ぶり。参加者の顔ぶれは、北海道から九州まで広範囲に渡り、4割が宿泊施設、2割が飲食関連だ。都市圏だけではなく、温泉地など新市場に向けた取り組みが積極的なエリアも多い。全国チェーンホテルの東京本部の担当者によれば、今後、ASEAN市場を考えるうえで、ハラル対応は、必須の案件で、地方の宿泊施設からも情報が欲しいという要望があったという。
10時にスタートして16時まで続くこのイベント、午前中は、3つの講演があった。最初に「東南アジアにおけるイスラム教徒訪日観光促進、およびインバウンド事業展望」と題してホテルベッズの小峰 勇氏が登壇。中東のイスラム圏マーケットの現状やアプローチ法に言及した。続いて、「観光立国マレーシアの成功要因、ハラール・ハブへの挑戦」と題して、マレーシア観光・文化省・イスラム旅行センターのユハイニ・ユソフ 氏は、いかにしてハラル対応によって他国のムスリムを集客しているか、事例を示して解説した。さらにテキサスA&M大学 教授 ナディーム・リアズ氏によれば、ここ10年間のアメリカにおけるハラル対応の普及は格段に進んだという。すでにハラルを法制化している州も現れている。
また、昼食は立食パーティー方式ながら、すべてハラル対応の食事を提供。原材料が何かを示すカードも添えられ、和洋中のいずれの味を楽しめる。
今回は、メディア関連が25社も集まり関心の高さがうかがえる。外資系のロイターの他、アルジャジーラなどによって、海外にも報道される予定。ムスリムの国ではない場所で、ハラル対応を学ぼうという姿勢によって、今後、日本への関心を高めるかもしれない。
関連インバウンドニュース
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
2024.11.06
シンガポールで大人気の日本食、週1以上楽しむ20代が4割超。レストラン探しはSNSが主流に
2024.10.29
訪日客の飲食事前予約の動向調査、事前予約のリードタイムは? キャンセル率が高い市場はどこ?
2024.09.18
台湾・アメリカの訪日客「旅ナカ」体験情報から、次の日本旅行で行ってみたい場所が明らかに
2024.09.03
台湾・香港人の日本で飲みたいノンアル飲料1位は「牛乳」、品質への高い評価。8割がコンビニで乳製品購入
2024.08.28
富裕層旅行者のウェルネスへのニーズ調査、8割が日本の「Jウェルネス」へ期待。文化・精神的な体験への興味も
2024.08.20
中国の若者のトレンド、小紅書ユーザーの検索から分析、旅行では「小さな町」「博物館訪問」などが急増
2024.08.07
訪日客の滞在中の食事の嗜好は? 日本食に対する意識調査、GOOD LUCK TRIPが実施