インバウンドニュース

★国交省、都内で「相乗りタクシー」実験スタート

2018.01.19

印刷用ページを表示する


国土交通省は22日より、東京ハイヤー・タクシー協会と連携し、配車アプリを活用した「相乗りタクシー」の実証実験を始める。

同実験は、東京23区を含む都内で今月22日から3月11日まで実施され、都内タクシー大手の日本交通グループと大和自動車交通グループが協力。両社が提供する配車アプリを使い、同じ方向に向かう複数の利用者を1台のタクシーにマッチングしていく。

「相乗りタクシー」の最大の狙いは、1人あたりの運賃負担を下げ、「料金が高い」という理由でタクシーを避けていた人にも気軽に利用できるようにすることだ。また、事業者・ドライバーにとっては、複数の利用者を効率的に運送することが可能になる。
マッチングが成立するとアプリで移動ルートを割り出し、走行距離に応じて合計運賃を算出。各利用者が単独で乗車した場合の走行距離を考慮して料金が割り当てられるため、乗車前に金額がわかることも大きなメリットとなる。

アメリカやアジア諸国では、配車サービス世界大手の米ウーバーが自家用車に相乗りするサービスを展開しているが、日本では自家用車による有償運送は「白タク」として禁止されている。規制緩和が進まない日本においては、タクシー会社が先導する道のみが残されているという状況だ。訪日客の増加に伴い、ライドシェアの需要もますます高まるものとみられているだけに、今回の実験が“相乗り文化”浸透の突破口になるのか、今後も注視していく必要がある。

(やまとごころ編集部)

 

関連インバウンドニュース