インバウンド特集レポート
平成から令和へと代わった2019年がもうすぐ終わろうとしています。今年は日本で世界的なスポーツイベントが開催されるゴールデン・スポーツイヤーズ幕開けの一年でもありました。ラグビーW杯の試合が日本各地で行われ、開催期間が長かったこともあり外国人客で大いに賑わいました。一方で戦後最悪といわれる日韓関係の悪化により、これまで中国に次ぐ2番目の多さを誇った韓国からの訪日客が激減、2019年の訪日外国人客数の伸びにも影響を与えています。
2019年インバウンド業界において、やまとごころjpの読者の皆様が注目したコンテンツを、アクセスランキング形式でご紹介します。
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1位
ラグビーW杯に湧く日本列島。海外からのラグビーファンも日本各地へ
44日間にわたり、日本全国12カ所で試合が行われたラグビーW杯に熱くなった方も多くいたのではないでしょうか。ラグビー観戦をメインの目的とした訪日客の多くは、日本に関心があって訪れていたこれまでの人々とはまた少し違うタイプの客層であったのも特徴でした。そんな彼らは日本に何日ぐらい滞在し、どのように訪問地を決め、行動したのか。開幕翌日に試合が行われた札幌や東京での取材から見えてきたのは、「ラグビー目的で訪日しているので、日本のことはあまり知らない」との事前予測を実感する姿でした。

2位
2019年の国慶節期間中の人気旅行先は? 訪日中国人の需要獲得に欠かせないのはモバイル決済
今年も中国から多く人が日本を訪れてくれました。そんな中国から訪日客がもっとも増えるのが春節(旧正月)と10月の国慶節の連休です。中国人旅行者の需要を取り込むには、モバイル決済に対応している必要があるとされていますが、果たしてどうなのでしょうか。国慶節の基礎知識と今年の傾向を伝えています。
合わせて、春節関連のこちらの記事もよく読まれました。
3位
【DMOの基礎知識】観光地域づくりのカギを握るDMOを徹底解説
国が「観光地域づくりのかじ取り役」と位置づける日本版DMO。インバウンド客の6割以上がリピーターとなり、地方を訪れるインバウンド客の割合も高くなってきています。自分たちのエリアへの観光客誘致のカギを握るのがDMOの存在です。DMOになるための条件や方法、メリットがまとめられています。
インバウンド促進に取り組む地方自治体や観光協会、DMO法人、観光関連団体の窓口として新しく創設されたJNTO、地域プロモーション連携室の取り組みや、「そらの郷DMO」をひきいる植田佳宏氏のインタビューも記事化しています。
2018年には韓国から5125万人が来日、トータルの人数こそ中国に次いでの2位でしたが、人口の割合に対する訪日客数では韓国が圧倒的1位となっていました。その韓国からの訪日客が日韓関係の悪化により激減。インバウンド業界に影響が出ていますが、なかでも、昨年宿泊した訪日外国人宿泊者数のほぼ半数が韓国人だった九州は大きなダメージを受けています。深刻な影響が顕著になってきたのは8月からのこと。九州で何が起きているのか。今までの対策が使えないと言われるなか、現場ではどう動いているのか。九州よりレポートです。
韓国からの訪日客に関しては、こちらの記事もよく読まれました。
人口に対する訪日客数・リピート率も1位の韓国人は、何を求めて日本にやって来るのか
5位
訪日客は、どこでどんなお菓子を買っているのか? —インバウンドとスイーツの甘くて濃密な関係
外国人観光客が日本で購入する物が変化してきたと言われるなか、日本のお菓子の人気が際立っています。なかでも海外旅行に行くとお土産を配る習慣がある中国では、個別にパッケージされている商品が多い日本のお菓子は重宝されています。彼らがお菓子を選ぶ際の情報源として大きな影響力を持っているのが、SNSのインスタグラムとECサイトのアマゾンが一体化したような商品を購入もすることができる「SNS型ECアプリ」。これら越境ECには多くのフォロワーをもつKOLやインフルエンサーの存在もポイントです。Vol.1からVo1.3までの3本の記事でじっくり解説しています。
6位
2018年インバウンド消費4.5兆円と過去最高も伸び悩み。2020年8兆円の実現に向け、日本が狙うべき重点市場とは
訪日外国人旅行消費額2020年8兆円という、政府が掲げるインバウンドの数値目標に対して、2018年の消費額は4.5兆円に留まっています。8兆円の目標達成のために、新たな訪日需要の掘り起こしと地方への誘客促進、滞在時の満足度向上が重要と捉えられています。「コト消費」の拡大、富裕層の取り込み、ナイトタイム活性化など、政府も様々な施策の後押しをしています。
7位
【ソコイコ!】ゼロから始めた“自転車でめぐるツアー”、商品造成~集客のコツ
「コト消費」拡大のためにも、地域の資源を磨きあげた商品造成の必要性が高まっています。アパレル業界で培ったマーケティングのノウハウを活かした、“その地域ならではのストーリー”を持った自転車でめぐるツアーを展開している広島のSokoiko!。集客は、自社サービスに適したユーザーからのブッキングが入る確率の高いOTAを選択して集中させるなど。ゼロから事業をスタートさせ、今では他地域での展開もするまでになっている経験を惜しみなく披露してくれました。
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