インバウンドセミナー・イベント
リジェネラティブ・ツーリズムの最前線 ~ブータンに学ぶ、観光が国を豊かにする仕組み~

※ゲストスピーカーが変更になりましたが、セミナー内容に変更はございません(2025年11月7日修正)
開催日時
2025年11月27日 (木) 16:00~17:00(日本時間)
概要
サステナブルツーリズムではもう足りない──。
今、世界で注目されているのが「リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)」です。
世界で初めてこれを国家方針として打ち出したのが、国民総幸福量(GNH)で知られるブータン。観光の“質”を国策に掲げ、1日100ドル(2027年まで)、その後は200ドルへと戻る観光税(SDF)を導入しています。この観光税は単なる入国コストではなく、環境保全や地域社会への再投資として運用され、観光が国を豊かにする仕組みを支えています。
本セミナーでは、現地プロジェクトに関わる登壇者がブータンの最新観光基本計画、脱炭素への取り組み、観光マネジメントの課題を具体的に紹介。インバウンド急成長に揺れる日本が学ぶべきヒントをお届けします。
観光を「負担」ではなく「資産」に変える、その最前線をぜひ一緒に探りましょう。
幸福を基盤にしたブータンの観光政策
「国民総幸福量(GNH)」という独自の理念を掲げるブータン。経済成長よりも国民一人ひとりの精神的な幸福や生活の質を優先し、観光も“国をより豊かにするための手段”として設計されています。この視点は、経済効果を第一に追求してきた日本の観光政策とは大きく異なります。
サステナブルを超える「リジェネラティブ・ツーリズム」
「リジェネラティブ」とは「再生」を意味します。サステナブルツーリズムが重視してきた「環境や社会への悪影響を最小限に抑える」という発想からさらに一歩進み、観光によって地域や社会にプラスの変化を生み出すことを目指すのがこの考え方です。ブータンはすでに国家レベルでこれを観光政策に組み込み始めています。
日本のインバウンドへの示唆
観光を経済的な利益だけでなく、社会的・文化的・環境的な側面も含めて総合的にマネジメントするブータンの姿勢は、オーバーツーリズムの課題に直面する日本にとって多くの示唆を与えてくれます。本トークライブでは、ブータンの実践事例を紹介。観光の未来を考える人にとって必ず押さえておくべき視点をお届けします。
~関連記事(予習におすすめ)~
>>世界のサステナブル認証はいま、どこへ向かうのか?
セミナーで得られること
• ブータンの最新観光政策と実践事例を学べる
• 観光を再生の力に変える新しい視点を得られる
• 日本の観光政策に応用できるヒントが見つかる
こんな方におすすめ
• 観光を通じて地域を成長させ、外国人観光客に選ばれる魅力ある地域にしたい方
• 観光の未来を描き、地域や社会に前向きな影響を広げたい自治体・行政担当者
• 新しい観光の潮流を取り入れ、地域にプラスの変化をもたらしたい方
登壇者
<ゲストスピーカー>
Tshering Choki(ツェリン・チョキ)氏
Athang Training Academy/Athang Learning Institute 代表
ブータン出身。持続可能な観光、地域開発、教育の分野で20年以上にわたり活動を続けている。キャリアの初期は非営利セクターにて、環境保全および地域主導型観光の推進に携わり、ブータン最古の環境NGOである「王立自然保護協会(RSPN)」に12年以上在籍。自然保護と持続可能な生計支援を通じ、地域との共生を目指した。
その後は起業家として教育分野に転身し、ICTと職業スキルを軸とした教育・人材育成機関「Athang Training Academy」と「Athang Learning Institute」を主宰。産業界と教育の架け橋となることを使命に掲げている。また、地域に根ざした観光による包摂的な成長とレジリエントなコミュニティづくりにも強い情熱を持ち、政策提言から現場支援まで幅広く携わる。現在はブータン・サステナブル・ツーリズム・ソサエティの主要メンバーであり、アジア・エコツーリズム・ネットワークの理事も務める。
<モデレーター>
高山 傑 氏
一般社団法人JARTA 代表理事
株式会社スピリット・オブ・ジャパン・トラベル 代表取締役
カリフォルニア州立大学海洋学部卒。幼少、学生時代をアメリカで過ごした基盤を活かし、80か国700都市を滞在・訪問。海外の持続可能な観光をさまざまな観点から体験し学んだ上で、日本での普及に努め、持続可能な観光の国際基準の策定と評価については日本での第一人者となる。国内外の活動が認められ、国際的な観光機関の諮問委員や評議員として活躍中。Global Ecotourism Network(GEN)国際エコツーリズムネットワーク執行理事、Asian Ecotourism Network(AEN)アジアエコツーリズムネットワーク理事長、アジア太平洋観光交流センター内サスティナブルツーリズムセンター諮問委員。一般社団法人JARTA代表理事、観光庁持続可能な観光ガイドラインアドバイザー、他。
プログラム(予定)
【第1部:対談セッション(英語)】
• ブータンの観光政策と「国民総幸福量(GNH)」の背景
•「リジェネラティブ・ツーリズム」とは何か、その理念と実践
• サステナブルを超える観光のあり方 ― 世界の潮流とブータンの挑戦
• 観光事業者・自治体が今取り入れるべき視点とヒント
【第2部:フリートーク(日本語)】
• 参加者からの質問にリアルタイムで回答
• ブータンでの最新事例を踏まえ、日本の観光現場にどう応用できるかを議論
主催・共催
主催:一般社団法人JARTA
共催:株式会社やまとごころ
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リジェネラティブ・ツーリズムは、これからの観光において“選ばれる地域”になるためのカギです。
「観光は地域や社会にプラスの変化をもたらしているか?」
「外国人観光客に選ばれる魅力をどう高められるか?」
その答えを、ブータンでの最新の実践を学ぶ貴重な機会です。
知ることが、次のアクションにつながります。ぜひご参加ください。
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- 開催日時
2025年11月27日 (木) 16:00~17:00(日本時間)
- 会場
オンライン(Zoomウェビナー)
※英語開催/日本語字幕あり
※Zoom自動翻訳機能を使用します
- 参加費
無料
- お申込み方法
▼お申込みはこちら(日本語)
※申込締切 2025年11月25日(月)17:00まで
※お申込みフォーム英語版はこちら
- お問合せ
やまとごころセミナー事務局
E-mail:bs@yamatogokoro.jp
