データインバウンド
世界の入国規制状況は? 11/28時点で規制なし116カ国・地域。インド、セネガルなどで規制撤廃
2022.12.01
UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。
最新(11月28日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは116カ国・地域となった。前回11月7日の時点では108カ国・地域だったので、3週間で8カ国・地域が増えたことになる。
新規規制撤廃の8カ国・地域の内訳は以下の通り
北中南米 1: バミューダ諸島
アフリカ 4: エリトリア、エスワティニ、セネガル、ソマリア
中東 1: アラブ首長国連邦
アジア太平洋 2: アメリカ領サモア、インド
今回4カ国と最も多く開国となったアフリカ地域、セネガルは11月10日に入国時の新型コロナウイルス関連の規制をすべて撤廃、入国時のQRコード付きの新型コロナワクチン電子接種証明書の提示、あるいは到着時の抗原検査の受検が不要になった。エリトリアも同日、エスワティニは11月17日、ソマリアは11月21日にすべての入国規制が撤廃された。
アジアでは、インドが11月22日から出発前のPCR検査やワクチン接種などの要件をすべて撤廃した。
11月28日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが52%で11月7日から3ポイントアップ、なんらかの規制ありが45%、厳格な規制は0.45%となった。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、規制なしが85%に上る。次いで緩和が進んでいるのが北中南米と中東で規制なしが6割。アフリカとアジア太平洋はそれと比べると、徐々に規制緩和が進んでいるとはいえ、なんらかの規制ありが7割あり、今も2%が厳格な規制となっている。
【入国規制なしの116カ国・地域一覧 11月28日時点】
欧州 46:アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、ウズベキスタン
北中南米 31:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ諸島、ボネール島、英領ヴァージン諸島、カナダ、ケイマン諸島、コスタリカ、キュラソー島、ドミニカ、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 8:バーレーン、エジプト、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦、イェメン
アジア太平洋 15:アフガニスタン、アメリカ領サモア、オーストラリア、ブータン、カンボジア、クック諸島、フランス領ポリネシア、インド、マレーシア、ニュー・カレドニア、パプアニューギニア、サモア、タイ、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 16:アルジェリア、ベナン、ボツワナ、カーボ・ベルデ、コンゴ、エリトリア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、レソト、マダガスカル、ナミビア、レユニオン、セネガル、ソマリア、スーダン
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