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桜の季節に訪日が多い国はどこ?! 2019年の観光需要を予測、市場別の人気観光地にも違い

2019.03.29

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アウンコンサルティング株式会社は、各国の訪日数や検索数をもとに、2018年の年間動向および今年4月の桜の季節における訪日トレンドを発表した。訪日客の大きな割合を占めるアジア、これからターゲットとすべき欧米、オセアニア圏、ヨーロッパ圏の動向を分析。2018年4月に訪日した外国人客を市場別にみると台湾、タイやフィリピン、ベトナムといった東南アジアと、インド、フランスが多いという結果になった。

台湾では清明節や児童節などの祝日の影響で、2018年は4月4日~8日までが連休、タイでは4月13日~16日までがソンクラーンと呼ばれるタイの正月で休みとなった。家族旅行の習慣がある東南アジアのフィリピンでは4月上旬~6月上旬にかけて学校休暇があった。こういった国の文化や休暇制度も訪日客の増加に影響を与えていると見られる。

「関心が高い桜の観光地」に関する調査では、検索数データの多い台湾における1月~3月の検索数をまとめた。姫路城、大阪城、新宿御苑、彦根城など桜が見られる観光地のおおよその検索は3月にピークを迎えている。例外は清水寺で、2月が検索のピークであった。フィリピンでは姫路城、清水寺、上野動物公園、ベトナムでは清水寺といった桜の観光地の検索数が1月~3月に上昇したことがわかった。

日本のように四季にはっきりした区切りがない東南アジアからは、日本観光において雪、桜などの季節の風物を求める傾向があり、これからも観光客の増加が期待される。また訪日客の盛んなSNS活動による情報拡散も地方誘客に繋がっていくことが予想される。

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(やまとごころ編集部)

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