インバウンドニュース

地域の観光需要回復を目指し、秋葉原でコミュニティ通貨「アキコ」開始

2022.01.28

印刷用ページを表示する


秋葉原で使えるコミュニティ通貨「アキコ」の運用が1月26日に開始された。「まちのコイン」として株式会社カヤックが提供する地域通貨サービスを、株式会社GENDA SEGA Entertainmentが運営する。

「まちのコイン」は、現金をチャージするプリペイドカード式や、使用金額に応じたポイント発行システムではなく、法定通貨への換金性が無いコミュニティ通貨サービスだ。スマートフォンのアプリをダウンロードし、QRコードを介して使用する。まちの活動を手伝ってコインを貯め、まちに良いことやスペシャルな体験と交換することができる。例えば、神田明神で境内清掃に参加すると300アキコが貯まり、セガ秋葉原で150アキコと賞味期限直前のお菓子を交換することができる。これまでと違った秋葉原の楽しみ方をユーザーに提案し、賑わいに繋げる狙い。

 

日本を代表する電気街であり近年はポップカルチャーの情報発信地でもある秋葉原も、コロナ禍おける人流の減少で様々な店舗が苦境に立たされた。コミュニティ通貨「アキコ」を通じ、秋葉原にある企業や店舗が共闘し相互送客を促進することで、この苦境を乗り越えることが狙い。お金で買えない嬉しい体験が得られる「アキコ」を活用することで、加盟店間の協力体制、秋葉原とユーザーの結びつきが深まる。

「まちのコイン」は、参加頻度でボーナスポイントが付与されたりポイントが増えるとレベルアップしたりと、ゲームのように楽しみながら自然と地域活動に参加する機会を創出することができる。後から「活動履歴」をみることで、自分の行動がどのSDGsのゴールにつながっているか振り返ることもでき、SDGsの自分ごと化にもつながるという。

「アキコ」の導入で、新たな顧客体験価値を生み出すことで、アフターコロナの国内観光客とインバウンド需要の回帰を目指す。

関連インバウンドニュース